車名などは伏せておきますが、昨日新規で車検に入庫した車があります。初年度登録が久しぶりに見たよ!昭和60年!
今や令和になっているので、2つ前の元号です。昭和ということは軽く30年を超えている車ということになります。
昭和60年式といっても、モデル末期が昭和60年だったのか、昭和60年に登場した車なのかでは様子が変わってきます。当然後者のほうがそのあとも生産が続いているので、部品の入手は容易になります。
車はある程度の期間は修理部品を供給し続けないといけないルールになっています。しかしそれを超えると、世の中に流通しているパーツしかなくなってしまう。最後には廃盤ということですね。
往年の名車であるスカイラインGT-Rやロードスター、ビートにNSXなどはレストアサービスが注目を浴びてきて、部品を復刻し始めています。それでもすべての部品を復刻しているわけではありません。
人気のない年数がたった車などは部品の入手がとても難しくなってきます。
新車登録から20年を経過してきて、長く乗ろうと思うのであればある程度の部品交換を済ませておいたほうが無難です。
具体的にどのような部品を交換したほうがいいかというと、社外設定がでないであろう純正パーツ。それを交換しないと、車検に通らない部位などがあげられます。
エンジンのエアクリーナーやベルト、プラグなどといった部品は社外品で設定があります。ブレーキもパッドやローターは大丈夫。キャリパーなどのインナーキットもまあ入手は可能です。
ちょっと危ないのがレンズ類です。まれに社外部品で設定がでるものもありますが、コーナーランプユニットなどレンズで交換ができないライト類ですね。この辺りは黄色信号です。
そして樹脂製のパーツですね。ラジエターのサブタンクやウォッシャータンクなど。この辺りは熱や紫外線で劣化して穴が開いてしまいます。
部品があるうちに交換をしておきたいところ。
樹脂パーツを交換するとエンジンルームの見栄えもきれいになります。
純正部品が廃盤になる前に、注目しておきたい部品は
・その車種専用に設計されている純正パーツ
・社外品で代替がきかないパーツ
・車検に適合しなくなる部位
このあたりを押さえておくと、ある程度廃盤になったとしても乗り続けられると思います。
事故などに巻き込まれたりすると、この手の旧車は復元が難しくなります。中古部品で直すしか方法がなくなってきます。
3Dプリンターである程度の部品がお手軽に作れるようになってきたから、もう少しでこの問題もよくなっていく気はしますけどね。