昼休みに一本の電話が入りました。
「交差点で信号待ちをしていたら、発進できなくなってしまった」

車種を聞くと、日産ノート e-POWER。
この時点でいくつか原因が頭に浮かびました。
現場は工場から近かったため、すぐに状況確認へ向かうことに。
運転されていたお客様によると、信号待ち中にいつもと違う感覚があり、その後アクセルを踏んでも車が動かなくなったとのことでした。
e-POWERやハイブリッド車は、一度システムが正常に起動できなくなると、その場で復帰できないケースもあります。
場合によってはレッカー搬送が必要になるため、まずは基本的な点検から実施しました。


確認したのは補機バッテリーの状態。
結果は予想どおりで、補機バッテリーの電圧低下が発生していました。

調べてみると、この車両は初度登録から補機バッテリーを交換した履歴がありません。
さらに1か月前の定期点検時には、交換を推奨していた記録も残っていました。

診断機で確認しても故障コードは入力されておらず、単純な低電圧によるシステム起動不良と考えられました。
ハイブリッド車の難しいところは、補機バッテリーの劣化が非常に分かりにくいことです。
ガソリン車であればセルモーターの回り方が重くなるなど前兆がありますが、ハイブリッド車やe-POWERは補機バッテリーでシステムを起動するため、運転者が異変を感じにくい傾向があります。
そのため、「昨日まで普通だったのに今日突然動かない」というケースも珍しくありません。
補機バッテリーは消耗品です。
突然のトラブルを防ぐためにも、3~4年を目安に交換を検討することをおすすめします。