MHOエンジニアリング

現役自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

昔は10万キロ弱で寿命を迎えていたオルタネーターも今では長寿命になってきた

身内の話になるのですが、今はよろよろになってしまった叔父さん。叔父さんは元気なころベンツに乗っていました。

 

ベンツを2台乗り継いだんだと思います。車種に記憶がないんですが、多分190Eとかだったんじゃないかな?

 

この叔父さんのベンツ、僕が知る限り2回ほど故障しています。2台とも同じ故障です。それがオルタネーター。

 

充電警告灯が点灯して走行不能になり、親父に助けを求めてきたことを鮮明に記憶しています。その当時我が家の車は月まで走ったバネットラルゴ君とマーチでした。

 

2台ともオルタネーターのトラブルに遭遇したことがなかったので、ベンツってオルタネーターが弱いんかいな?と、高校生くらいの時に疑問に思いました。

 

高校生くらいの僕はオルタネーターという言葉は知らずに、発電機でダイナモとおやじと叔父さんが連呼していたので、ダイナモが壊れやすいんだね。というイメージでした。

 

今は交流発電機なのでオルタネーターです。昔の車は直流発電機だったので、親父世代にはダイナモといったほうがしっくり来たのかもしれません。

 

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前置きが長くなりましたが、ではオルタネーターはどこが壊れてしまうのか?

オルタネーターの故障って、まあ発電しなくなるに尽きますが2パターンの故障に分けられると思います。

 

ブラシの寿命が来てしまったということ。

 

回路がパンクしたということ。

 

回路がパンクするっていうのは、オルタネーターに水などをぶっかけてしまうと、ダイオードなどが壊れてしまうトラブル。

車検時にエンジンルームを洗浄して壊しちゃったという整備士を僕はみた事があります。

ブラシの寿命というのが、オルタネーター本来のメンテナンス時期です。

 

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このブラシが摩耗すると発電しなくなるので、メンテナンスが必要でした。

 

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僕が整備士として働きだした頃は、電装屋さんが現物を修理するか、リビルトに換えるかでした。

 

ちなみにオルタネーターブラシは純正パーツで買う事が出来て、簡単に交換ができます。

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この突き出ているところがブラシの接点になります。

 

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ブラシの接点がすり減ってスリップリング接触することでオルタネーターが稼働します。

このブラシが減りすぎると駄目なのです。

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昔の車はオルタネーターブラシが10万キロ位で摩耗してしまったので、一旦OHしないといけなかったんです。

今の車は20万キロはほぼ持つと思います。オルタネーターも長寿命化されています。

ただし、突発的な原因でダイオードやレギュレーターなどが壊れる事も考えられるので、必ず20万キロもつとは言えませんけどね。

 

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初代エルグランドのガソリンエンジン、プラグ交換にはハンドパワーが必要

初代エルグランドのガソリンエンジンV型エンジンが所狭しとぶち込まれています。あのプラグ交換を経験したことがある人ならわかると思います。

 

手前の数本以外は全て手探りで交換をしないといけない。なんともリスキーなプラグ交換です。

 

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V6なので6本つかっています。しかもイリジウムプラグを使ってるわけではなく普通ののグリーンプラグが採用されています。

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点火装置はディスビタイプです。

ダイレクトイグニッションではないものの、非常にやりにくい。

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プラグコードを引っこ抜く隙間すらないのです。

少し持ち上げて横にスライドさせておく。その隙間からレンチを適切な長さに組んで外していく。

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数種類のエクステンションバーと首振りのラチェットが必須アイテムです。

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この奥にもあります。

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プラグ交換をやってここまで達成感に浸れる車も珍しい位。

それほどいやらしいプラグ交換作業です。

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マニホールドなどを徹底的に外さないといけないのかというとそうでもない。

普通のプラグ交換と同じでプラグコードを抜いてレンチを入れて交換するだけ。

しかし、とてもやりにくい。

全く見えない位置にある。

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プラグを交換する際は絶対にイリジウムタフなど10万キロもつプラグに交換してしまいたい。

そのくらいイヤーな作業です。

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再利用できなくもないけど、しないほうがいいブレーキパッドを固定するピン

ダイハツ車のアトレーなどに採用しているブレーキです。

 

ブレーキパッドをピンで固定しているものについて。通常のブレーキパッドであれば、 ブレーキキャリパのネジを外して、位置をずらして交換します。

 

しかし、このアトレーなどのブレーキパッドはブレーキキャリパを分解しなくてもパッドが交換できてしまう。

 

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ブレーキキャリパにパッドがピンだけで固定されています。

 

このピンですが、社外のブレーキパッドをオーダーすると付属してきません。つまり、ピンは再利用するかどうするかということになります。

 

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横を通っているシャフトはまだ太いからいいけど、シャフトとパッドを固定するピンは安全ピンなみの細さです。

 

これはできれば再利用はしない方がいいと思います。

 

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こんな細い針金のようなものでパッドを固定しています。

 

もちろん錆びるし、錆びて折れた事もあります。

 

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これらはフィッティングキットという部品で購入することができるので、社外のブレーキパッドに交換する時も新品を使ってください。

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ブレーキを固定する部品だけに、注意してください。

といっても僕は自分の車用にブレーキパッドを購入してありますが、フィッティングキットを用意していません。

自分の車だから再利用しようかなって思っています。

 

あまりにも錆びてたら後で交換しますけどね。

 

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ワイパーゴムが切れていると車検に通らない?

この話をお客さんにすると、いつも反感を買ってしまいます。

それはなにか?

ワイパーゴムが切れていると厳密にいうと車検に通らないということ。これはどういうことなのか?

メンテナンスの中でも非常にお手軽な部類に入るワイパーゴムの交換ですが、まさかの検査事項に含まれています。

 

以下審査義務規定より抜粋です

自動車の前面ガラスに備える窓ふき器は、視野の 確保に係る性能等に関し、視認等その他適切な方法 により審査したときに、前面ガラスの直前の視野を 確保できる自動式の窓ふき器(左右に窓ふき器を備 える場合は、同時に作動するものであること。)で なければならない。 この場合において、窓ふき器のブレードであっ て、老化又は損傷により著しく機能が低下している ものは、この基準に適合しないものとする。(細目 告示第 225 条第 1 項関係)

 これを読み解くと、老化や損傷で著しく機能が低下してるものはこの基準に適合しないものと書いてあります。

つまり車検に通らない。

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ここまで説明しても、ふざけるなって怒ってくる人もいます。

とりあえず、フロントワイパーについては駄目なものは駄目なのです。

ゴムが切れていても、水をちゃんとかいてくれれば何とかパスできます。

逆に切れてなくても著しくビビりが発生するようなものは駄目だという事になってしまうわけです。

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あまりにも反響が悪い意味でいいので、僕はワイパーゴムのかきを復活させる工具を買いました。

完全に部ちぎれているゴムは駄目だけど、初期段階なら検査をパスさせるくらいの状況にすることはできます。

まさかのワイパーと車検の関係。ご存知でしたか?

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新しいYouTubeチャンネル!「しょーとMHOちゃんねる」を開設!

時代の変化に合わせて、新しいYouTubeチャンネルを開設しました。

TikTokに対抗してYouTubeではショート動画をアップロードできるようになっています。

僕がやっているMHOちゃんねるでも、多数のショート動画をあげています。これを差別化して専用チャンネルにしようと思い立ちました。

チャンネル名はその名の通りです。

「しょーとMHOちゃんねる」

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とりあえず1本だけお花見動画を上げています。

このしょーとMHOちゃんねるで取り扱うのはスマホで閲覧ができるショート動画をメインにしています。

縦型の動画で長くて1分。主に15秒前後の動画です。

何故メインのチャンネルで一緒に取り扱わないのかというと、ショート動画を上げだしたらチャンネル登録数に波ができてしまったからです。

最初は順調にチャンネル登録数が伸びていましたが、次第に減るのも多くなった。

こうなってくるとメインチャンネル自体にも悪影響がでそうなので差別化することにしました。

ただし、メインチャンネルでも1分程度の横型動画はアップします。これはTikTokであげたものと同じものをシェアしています。

まとめると

 

・MHOちゃんねる・・・毎日20時に1分の動画、毎週金曜日の20時に長めの動画

・しょーとMHOちゃんねる・・・15秒から1分程度の縦型ショート動画

 

一応しょーとMHOちゃんねるも毎日更新しようと思います。

何の気なしに撮影したものをお手軽にアップする予定です。時間帯は、お昼12時に更新するように予約を組んでいこうと思います。

 

2022年5月以降の新型車にはバックカメラ搭載を義務化?すなわちモニターが必要になる

先日、2022年5月以降の新型車についてはバックカメラなど後退時車両後確認装置の搭載を義務化にするというニュースが流れました。

ニュースを見出しを見たら、バックカメラの搭載なのかなと思ったらそうでもなく音でもいいような記載になっています。

すなわち、ソナーを使った音による警報やバックカメラなどでアシストする装置の義務化という事ですね。

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バックカメラって、やっぱり便利です。

バックカメラの恩恵にあずかれるのがコンテナのトラック。コンテナを積んだトラックって、後方確認はドアミラーのみで行っていました。

大型免許には深視力の検査が追加されます。これは何をするのかっていうと、3本の棒が横並びに並んでいます。真ん中の棒だけ手前から後方へ移動するんです。

3本の棒が一直線上に並んだ時にボタンをおすという検査です。

この検査でいわゆる遠近感をちゃんと持てているかを確認しています。

ドアミラーだけで後方を確認しないといけない大型ドライバーに必須のスキルになります。

コンテナ車にバックカメラがあった時の恩恵と言ったら、もう最高です。本当に。

僕も大型を持ってますが、今までだったらやはり自信が持てないので、一度車を降りて後ろを確認して最終的に際まで寄せました。

その必要がないからですね。

大衆車にとっても大きくなればなるほど条件は同じです。バックモニターが標準化されればそれは心強いです。

ただしバックカメラをつけるということは、室内にモニタが必要になります。ナビなどのモニタを純正装備させるのか、ドアミラーに表示させるのかのどちらかになると思います。

そこまで費用がかけられない軽貨物などはソナー型になるかもしれない。

軽トラックにバックモニターが採用されてもねぇって。思う人も居るでしょうし、それより安くしてほしいという意見だってあります。

今の軽トラックにはバックソナーが付いてる車種があるので、障害物が接近すると警告音を発生させています。

それが標準装備になるという事ですね。車はもはやセンサーまみれになってきました。

 

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ダイハツEFエンジンのDVVTの故障症状とは?

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ダイハツの可変バルタイ機構のDVVT。

出始めの頃は、かなり故障が多かったです。ぼくも3台くらい修理したことがあります。

可変バルタイのDVVTは油圧を使ってカムの位相を変えるものです。

このDVVTのユニットが不良になってしまうとどうなるのか?

バタバタバタバタというようなベルトがバタつくような異音を発生させます。

最初に聞いたときはなんだろう?この音?って不思議でした。

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DVVTを交換するにはカムシャフトを外して交換する必要があります。

ダイハツのEFエンジンはエキゾーストカムにDVVTが付いていて、カムシャフトの位相を油圧で変化させています。

 

交換作業で一番気を付けないといけないのは、カムシャフトを外す時。

このエンジンはハイメカツインカムです。インテークとエキゾーストのカムシャフトはギヤによってタイミングを合わせています。

 

エキゾーストカムを抜く前に、インテークカムのギヤにネジを差し込んでおかないといけない。

 

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インテークカムのギヤをよく見ると二重構造になってます。

この間にはスプリングが入ってるので、うかつにエキゾーストカムを外すとその瞬間にインテークカムのギヤの中のスプリングが伸びてしまう。

その状態で組み込んでしまうとまたエンジンから異音が出てしまいます。

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あとはエキゾーストカムからDVVTを外す。このネジがかなりでかいネジです。

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そのポイントさえ押さえていれば交換作業はさほどでもありません。

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昔はこのDVVTが良く壊れたんですよね。部品だけでもかなりの金額でしたけど、保証で修理ができたので良かったです。

今はEFエンジンのDVVT交換はほぼ見かけなくなりましたね。

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