すみません、タイトルを少し盛ってしまいました。
スマートキーの電池、どうしてますか?車検や点検の時に、整備士に減ってるから交換しますね!と言われて交換した!
という経験がある人は多いんじゃないですかね?
今の車って、大半が持ってるだけで施錠やエンジンをかけることができるスマートキーを使ってます。
そのスマートキーの中にはボタン電池が入ってます。
このボタン電池が曲者で、電池が減ってしまうと勝手にドアをインロックしたり、エンジンがかからなくなったり。
と、トラブルが増大したわけです。そのため、定期的に電池は交換しましょうねという流れになりました。
では、電池が減ってますので交換します!と整備士が主張してきた時、僕が知る限り大半の整備士は電池の残量の計測方法を間違えています。
こんな感じで、電池をサーキットテスターであてがって3Vを切ってるので交換です!と言ってきている場合、その計測方法は残念ながら間違ってます。
どうしてかというと、電池が減ってくると内部抵抗が増大します。そのため、つかっているテスターによっては、電圧がばらついて表示してくるからです。
そんなバラつく結果が正しいわけありません。
ではどうすれば、正しいスマートキーの電池残量測定ができるのか?
これは、ちょっと面倒くさいです。つかっているスマートキーの内部抵抗と同じ抵抗を用意して、それを並列にした擬似回路を作って計測するということです。
ダイハツの昔のサービスニュースにわかりやすい回路が書いてあるのでご覧ください。
出典・ダイハツサービスニュース
えー510Ωの抵抗を用意して回路を作らないといけないの?
って思った整備士はさらに間違ってます。この方法が通用するのは、初期のダイハツのスマートキーです。
厳密に計測するのなら、使ってるスマートキーの内部抵抗と同じ抵抗値にしないと意味がない。
それをちゃんと用意して計測できないのなら、電池が減ってるから交換です!というのは間違った情報になってしまいます。
随分電池を変えてないようなので、交換しておきますか?と、遠回しのフレーズで案内しないとダメだということです。
そんな細かいこといろいろ言ってくる人なんかいないよ!という整備士さんは、そういうお客さんに遭遇したことがないだけです。
僕は電池1つを交換してもらうのに数十分も説得したことが何件もあります。
そういうお客さんと対峙していくと、一つ一つ勉強になって自分の糧となるのです。
電池をダイレクトに計測して3V切ってます!減ってるから交換です!は間違いです。