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現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

大半の整備士が間違っているスマートキーの電池残量計測方法

すみません、タイトルを少し盛ってしまいました。

スマートキーの電池、どうしてますか?車検や点検の時に、整備士に減ってるから交換しますね!と言われて交換した!

という経験がある人は多いんじゃないですかね?

今の車って、大半が持ってるだけで施錠やエンジンをかけることができるスマートキーを使ってます。

 

そのスマートキーの中にはボタン電池が入ってます。

 

このボタン電池が曲者で、電池が減ってしまうと勝手にドアをインロックしたり、エンジンがかからなくなったり。

 

と、トラブルが増大したわけです。そのため、定期的に電池は交換しましょうねという流れになりました。

 

では、電池が減ってますので交換します!と整備士が主張してきた時、僕が知る限り大半の整備士は電池の残量の計測方法を間違えています。

 

こんな感じで、電池をサーキットテスターであてがって3Vを切ってるので交換です!と言ってきている場合、その計測方法は残念ながら間違ってます。

 

どうしてかというと、電池が減ってくると内部抵抗が増大します。そのため、つかっているテスターによっては、電圧がばらついて表示してくるからです。

 

そんなバラつく結果が正しいわけありません。

 

ではどうすれば、正しいスマートキーの電池残量測定ができるのか?

 

これは、ちょっと面倒くさいです。つかっているスマートキーの内部抵抗と同じ抵抗を用意して、それを並列にした擬似回路を作って計測するということです。

 

ダイハツの昔のサービスニュースにわかりやすい回路が書いてあるのでご覧ください。

 

出典・ダイハツサービスニュース

 

えー510Ωの抵抗を用意して回路を作らないといけないの?

 

って思った整備士はさらに間違ってます。この方法が通用するのは、初期のダイハツのスマートキーです。

 

厳密に計測するのなら、使ってるスマートキーの内部抵抗と同じ抵抗値にしないと意味がない。

 

それをちゃんと用意して計測できないのなら、電池が減ってるから交換です!というのは間違った情報になってしまいます。

 

随分電池を変えてないようなので、交換しておきますか?と、遠回しのフレーズで案内しないとダメだということです。

 

そんな細かいこといろいろ言ってくる人なんかいないよ!という整備士さんは、そういうお客さんに遭遇したことがないだけです。

 

僕は電池1つを交換してもらうのに数十分も説得したことが何件もあります。

 

そういうお客さんと対峙していくと、一つ一つ勉強になって自分の糧となるのです。

 

電池をダイレクトに計測して3V切ってます!減ってるから交換です!は間違いです。

 

 

 

シエンタハイブリッド、38回目の給油記録は下降線

季節柄、このくらいの時期から2月末頃まで燃費が一番悪いです。

シエンタの38回目の給油記録となります。

16923km走りました。前回給油からは368.8km走行しています。

 

22.6L入りました。結果

368.8km÷22.6L=16.31km/L

となりました。ちょっと前にリッター20kmを叩き出したのは夢か?

 

と、思えるほどの落ち込みぶりです。

 

まあヒーターを全開で使ったり、凍ってる時は若干の暖気をしたりしてるので仕方がないかなと。

ムーブ、シフトインジケーターが止まってるのに点滅する?

ムーヴに乗ってる人が、シフトのランプが点滅する。

という相談。

単純に球が切れかかってることを言ってるのかな?と

車に乗り込んで確認してみたら、もっと深刻でした。

停車しているのに関わらず、PとDのインジケーターが順番に点滅します。

試しに、構内を走ってみるとスピードメーターが動かない・・。

が、タコメーターは動いている。

 

そのほかいろいろなランプが点灯しています。

 

ダイアグノーシスを確認すると・・・。

 

 

たくさんのコードが出ていますね。

 

これらを読み解くと、間違いないのは車速系統が入力されていない。

 

もしくは認識されていない。CAN通信に問題があるのか、その一つのECUが不良になってるのか?

 

いずれかだと思われます。

 

車内をみると相当汚れており、もしかしたらネズミにやられてるんじゃ・・・。

 

という印象を受けます。

 

車速が認識されてない割には電動パワステはちゃんと効いてるし、謎多き症状です。

 

 

 

スタッドレスタイヤへの履き替え時にはブレーキとブーツ類のチェックを

家の車のタイヤを履き替えました。週末に雪マークがついて、朝雪がちらついてきたので。

この車が来てから3年目に突入。走行距離は16000kmくらいですが、今年は訪問介護の移動で再び使うようになったので、走ります。

 

山道も走るし、谷みたいなところにも行く。

 

朝の7時から夜6時まで至る所を走らないといけないので、タイヤを履き替えです。

 

タイヤの履き替え時には、各ブーツ類のチェック。

 

それとブレーキの残量チェック。

 

ブレーキは減ってません。

 

マフラーが錆びてきているのが気になるところ。

 

今度塗装しようか。

 

タイヤ交換時は必ずトルクレンチを使って締め付けること。

 

これをしないとクリップボルトがダメになるし、ホイールもえぐれてしまい、ネジが緩みやすくなります。

 

僕は家の車にはTPMSをつけてます。

 

これが使えるやつで、パンクをいち早く察知してくれるので助かります。

 

とはいえ耐久性がイマイチで、壊れるものは1年くらいで壊れてしまいますけど。

 

それでも急なパンクに遭遇するよりはよっぽどいいので、つけてます。

 

スペアタイヤがない車なので。

 

まだロアアームのリコールを受けてません。

 

今のアームって、ボールジョイントで切り離せるタイプのものに交換されています。

 

そろそろ駆動系のフルードも交換しようかな。

 

ということで、シエンタくんのタイヤ履き替えは終了しました。

 

 

 

安いものでもいいので、トルクレンチは一つ持っておくことをお勧めします。

アルファードAGH30Wの故障!P0741、P075B、P2757の原因は保証延長有

トヨタアルファードですが、エンジンチェックランプ点灯で入庫してきました。

メーターパネルはこんな状態です。

賑やかな感じになってます。

チェックランプの他にエンジン故障、びっくりマークなんかも点いてます。

 

故障コードを読んでみるとこの通り。

 

こちらもたくさん。

 

エンジンチェックランプっていうと、O2センサなんかが一番真っ先に思い当たりますが、あまり見かけないコードです。

 

これらは何を指してるのか?

 

P0741コードの意味

このコードは、車両のコンピューターがトルクコンバータクラッチTCC)の動作に問題があると認識していることを意味します。TCCは、自動変速機において、エンジンとトランスミッションの間の動力伝達を制御する重要な部品です。

P0741コードが発生する原因としては、以下のものが考えられます。

  • トルクコンバータの故障: トルクコンバータ自体が摩耗したり、故障したりしている場合。
  • TCCバルブの摩耗: TCCバルブが摩耗し、正常に開閉できなくなっている場合。
  • 内部トランスミッションの故障: トランスミッション内部の他の部品に問題があり、TCCの動作に影響を与えている場合。
  • ソレノイドの故障: TCCを制御するソレノイドに故障が発生している場合。
  • 配線系の問題: ソレノイドへの配線やコネクターに断線やショートなどの問題が発生している場合。
  • 変速機オイルの劣化: 変速機オイルが劣化し、TCCの動作に悪影響を与えている場合。 

P075Bの意味

P075Bのコードは、自動車の診断トラブルコードの一つで、「シフトソレノイドGの性能不良または固着」を示します。

このコードは、車両のコンピューターが、変速機内のシフトソレノイドGと呼ばれる部品に問題があると認識していることを意味します。シフトソレノイドは、変速機内の油圧を制御し、ギアの変速をスムーズに行うための重要な部品です。

P075Bコードが発生する原因

  • シフトソレノイドGの故障: ソレノイド自体が摩耗したり、故障したりしている場合。
  • 変速機オイルの劣化: 変速機オイルが劣化し、ソレノイドの動作に悪影響を与えている場合。
  • 電気系統の問題: ソレノイドへの配線やコネクターに断線やショートなどの問題が発生している場合。
  • 変速機内部の故障: 変速機内部の他の部品に問題があり、ソレノイドの動作に影響を与えている場合

P2757コードの意味

 

つまりはCVT内部です。

 

この年代のトヨタ車のCVTはロックアップに問題があって、保証延長がでています。

 

保証延長は新車を登録した日から11年です。走行距離問わずになっているので。

CVT保証延長について

 

もし実費で修理するってなると、相当な金額に上るので、載せ替えてしまうところも多いかもしれません。

 

となると30万コースになってくるので、該当の故障が出たらすぐにトヨタへ電話してください。

 

11年を経過する個体がちらほら見えてきているので。

ダイハツにコイルスプリングのリコール、もっと早く出せと言いたいくらいの遭遇率

ダイハツからリコールが出ました。

 

 

フロントサスペンションにおいて、コイルスプリングの鋼材に対する塗料の密着性が 不足しているため、砂や小石を噛み込んだ場合に、塗膜が剥がれやすく、腐食が早 期に進行するものがある。そのため、そのまま使用を続けると、コイルスプリングが折損 し、最悪の場合、タイヤと接触することでパンクして走行不能となるおそれがある。

国土交通省HPより引用

 

と。こんな感じです。

 

ですが、僕はこの症状になんども遭遇をしています。

 

コイルの折損がスズキのリコールとまったく同じような感じで、しかも数台遭遇・・・。

 

これはおかしいんじゃないのと。

 

スズキはリコールでダイハツは実費?

 

とちょっと不満に思ってました。

 

ここで晴れてリコールとなったので、修理済み車両についてはダイハツから返金をしてもらわないといけないですね。

 

さっさとリコールにしてくれよと。言いたいです。

タント、オイル漏れ修理でクランク角センサのOリングを交換

散々リコールでこの手のクランク角センサを交換してECUをリプロしてきた。そんな過去が懐かしく思えます。

タントですが、オイルパンを交換しても、オイルがたくさん漏れてくるという相談。

 

持ち上げてみるとかなりの漏れっぷりです。

 

とりあえず簡単でお金がかからないところから手を入れていきます。

 

 

それはクランク角センサ。

 

ここからも相当なオイルが滴っているのがわかりますので。

 

センサの形状でリングが2種類出るようです。今回はパターンAでした。

 

 

センサは10mmのネジで固定されてるだけなので、外してOリングを交換。

 

組み付けた後、洗浄して様子を見てもらいます。

 

タイミングチェーンカバーからもなかなかに滲んできているので、原因はいろんなところからだと思います。

 

安いところから潰していきたいと思います。