今回入庫したのは、走行距離20万kmオーバーのFJクルーザーです。

「エンジンチェックランプとTRC OFFランプが点灯した」ということでご来店いただきました。

最近では見かける機会も減ってきたFJクルーザーですが、まだまだ現役で活躍している車両も多いですね。
まずは症状を確認
実際にエンジンを始動してみると、チェックランプとTRC OFFランプが点灯。
さらにアイドリング状態を観察すると、わずかに回転が不安定で、一気筒失火しているような違和感があります。
そこで診断機を接続して故障コードを確認しました。

検出されたコードは次の2つです。
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P0418:2次空気供給システム異常
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C1452:ACC低圧異常
症状から考えると、2次エアポンプの不具合によってエンジン制御に影響が出ており、その結果として関連コードが記録されている可能性が高そうです。
2次エアポンプを点検
まずはP0418の原因を追うため、2次エアポンプを点検します。


FJクルーザーのV6エンジンでは、パワーステアリングポンプ付近に2次エアポンプが配置されています。
診断機で強制作動テストを行う前に、ポンプ内部を確認することにしました。
すると予想外のものを発見。


空気の通路にスポンジ状の異物が詰まっていました。
どうやら何らかのスポンジ材やシール材が吸い込まれ、インペラ部分に絡みついていたようです。

カバーを開けた瞬間、モーターの焼損を思わせる強い焦げ臭さが漂いました。
内部を詳しく確認すると、インペラの羽根も一部破損しています。
清掃しても復活せず
異物を除去し、内部を清掃してから再度組み付け。
「もしかしたら動くかもしれない」と期待して強制作動を試しましたが、ポンプは全く反応しませんでした。

診断フローに従って点検を進めた結果、2次エアポンプ本体の故障と判断。
新品部品へ交換することになりました。
部品価格は約48,600円。
なかなか高額な部品です。
修理後に別のコードが出現
ポンプ交換後、故障コードを消去して再確認すると、今度はP2109(電子制御スロットル系統異常)が記録されました。

スロットル本体の故障も疑いましたが、まずは基本点検を実施。
電子スロットルの初期化と学習を行ったうえで、スロットルボディ内部を清掃しました。
電子スロットルは非常にデリケートな部品です。
スロットルクリーナーを直接大量に吹き付けるのではなく、パーツクリーナーを含ませたウエスで慎重にカーボン汚れを除去していきます。
作業前後で学習値も確認しながら進めました。
ヒューズを抜いて初期化を行い、再学習を実施。
その後はアイドリングも安定し、故障コードも再発しません。
最終確認
十分な試運転とテスト走行を行いましたが、チェックランプの再点灯はなし。
エンジンの不調感も解消され、無事に修理完了となりました。
FJクルーザーで意外と多いトラブル
今回のように、2次エアポンプ内部へスポンジ状の異物が入り込み、モーターに負荷をかけて故障する事例はFJクルーザーでは比較的知られたトラブルのようです。
走行距離が増えてきた車両では、一度内部の状態を確認してみるのも有効かもしれません。

異物が入り始めた段階で発見できれば、ポンプ本体の破損を防げる可能性があります。
FJクルーザーを長く乗り続けたいオーナーの方は、エンジンチェックランプが点灯する前の予防点検もおすすめです。
FJはEGRもダメになることが多いようで、たまに燃料添加剤を入れることをお勧めします。




































