車のキーレス、スマートキーでない場合ボタンを押してドアロックを開閉します。キーレスのボタンを押してもなんだか反応がにぶいなぁ・・・電池でも変えてみるか。
ただネジ1本外すだけでいいよね。と思って回してみたら
ぐにゃっ
このパターンが非常に多いのがスズキのキーレスです。
キーの形がこういうのです。
ワンボタンタイプで開閉をこの1つのボタンで行うわけです。
確かにこの黒いキーレスのカバーを開ければボタン電池が入っています。3年も使って来れば電池が摩耗して反応が鈍くなってきます。
電池交換には精密ドライバーでネジを1本外すだけ・・・のはずなんですが、これがかなり難易度が高い。
こちらも車検で入庫してきた車ですが、オーナーが交換を試みようとネジを回したあとがあります。しかし回らないどころかネジ山まで舐めてしまっている。
交換してほしいといわれたので、ドライバーをあてがってみたら全くグリップしませんでした。
スズキのキーレス、なんでこんなにネジが硬く締まっているのか?
実はスズキのキーレスはビスにネジの回り止めが塗布されています。これが相当な抵抗になります。さらに言うと、年数がたてばたつほど固着して回らなくなる。
一発勝負で舐めちゃうと、普通にネジを外すことは無理になります。
このキーレスもネジ山が舐めてしまっていて、通常のドライバーでは回せませんでした。
こういう場合はどうするのかというと、ドリルでネジの頭をもむといった強硬手段が必要になります。当然リスクも高くなってくる。ケースなどに傷がつくこともあります。
ではどうすればいいのかというと、自信のない人はネジをいじらないこと。プロであっても年数がたったスズキのキーレス電池交換は結構難しいです。
実際僕も何度も遭遇していますが、ドライバーの先っぽをプライヤーでつかんで体重をかけながら力を加えていく方法で外します。
ネジが舐めてしまうと外せません。もし自分で交換がしたいのだったら、ちゃんとした工具を使うこと。そして、早めに交換する。それこそ1年経過したら交換。3年もたってから交換しようとすると、外すのは相当難しいです。
そもそもこんなビスに回り止めを塗布するのはやめてもらいたい。そう簡単に緩まないし、外せないほうがよっぽど困ります。
スズキのキーレス電池交換。これが意外と難関な整備の1つなのであります。