MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

スペーシアベースは少ない開発費で効率よく誕生したよくできた車

スズキから4つ目のスペーシアとして、スペーシアベースというものが発売になりました。

ぱっと見、どこがスペーシアカスタムと違うのかとじーと見ていたら、いろいろと装備が簡素化されていたり、リヤサイドガラスがなくなっていたり。

なんと4ナンバー貨物車です。

狙いは1人~2人で使って、車中泊などにも対応する車として開発されています。

4ナンバー化したことで、荷室を広くして、マルチボードというものを使って車内をいろいろな形に変えることができます。

このアイデアが面白いなと感心しました。

これはオフィスモードです。リヤシートの背もたれを椅子にして、パソコン作業をするというイメージですね。

もちろんフルフラットにして、エアマットでも敷けば車中泊モードへかわります。

スペーシアをベースにしているので、少ない予算でこういう面白い車が出来上がっています。

最大積載量は200kgです。350kgにしようとしたら、足回りやタイヤまでを見直していかないといけなかったという。

もちろん商用貨物は荷物を載せて運ぶ目的があります。乗用車の足だと踏ん張れないので固めないといけない。

200kgまでなら、大きな変更をしなくてもいいと。

この辺りも上手にコストを省いていますね。

ガチで商用車として使いたかったら、スズキにはエブリィがあります。

ホンダはNVANしかないので、350kg載せられないとだめなんです。アクティが残ってればNVANも是非最大積載量が350kgじゃなくても良かったんでしょうけどね。

既存の車を楽しく変身させたわけですが、斬新なアイデアだなって。どうやら若いエンジニアさんが開発に携わったらしいです。

目の付け所がいいですよね。