軽トラックに乗っているお客さんが、ハンドルがなんか変だから見てくれという事で車を持ってきました。
もう見た目からヤバさが全開です。泥まみれで非常にハードな使い方をしていることが
プンプンと醸し出されていた。
テスト走行をしてみると、こんなヤバいのはなかなか想像できない!というような乗り味でした。直進状態にもかかわらずハンドルが勝手に動いてまっすぐ走らないし振動もすごく伝わってくる。
リフトアップするとこの状態。
フロント左
こちらはフロント右
フロント右は正常だけどフロント左が凄いです。タイロッドがまさかのブーメラン状態になっています。
どうやったらこんな曲がり方をするんだろうなと。
ロアアームも曲がっていました。
新品のタイロッドと比べてみると曲がり方が凄いのがよくわかります。
多分ここまで曲がるにはそれなりの衝撃を与えないと曲がらないはず。
でも、このオーナーは覚えていないという所がさらにヤバい。
おじいちゃんなんですけど。
はっきりいうと、免許を返納したほうがいいよねっていうレベルです。
なので、おじいちゃんだけではなく、息子さんなどにも修理の承諾を取ってもらいました。
本人が直してくれって言ったとしても、その後の責任問題として息子世代に影響が出ることは想像できます。
田舎では車がないと病院にも行けない。買い物にも行けないという人が多いです。
しかし、何か起きてからじゃ遅いですからね。
結局この車を修理した半年後におじいちゃんは運転ができない状態になり、老人ホームへ入所しました。
車がないと生活ができない。修理するとそれなりのリスクもある。
ジレンマですね。
新車から56000km走行したロードスター!ハイオクを入れ続けてきたのにエンジン内部がまさかの状態に・・
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