いや、これは初めてのケースでした。そしてちょっと罠に引っかかりかけてしまった。
ことの発端は、行きつけの病院で車が動かなくなったというおじいちゃんからの一報。
電話番号で検索すると数キロ離れた病院の電話番号でした。
どうやらハンドルロックがかかってるらしく、解除の方法を伝えてもうまくいかない。では、病院の人にかわりにやってみてもらったらどうか?と、提案したら、誰がやってもダメだ。
というので、僕が行ってきました。
おじいちゃんにキーをもらい、シリンダーに差し込んでハンドルロックの解除を試みます。
が、全くハンドルロックが解除できない。
え?なんだこれ?
車はマニュアル車で、シフトロックとかそういうものは皆無です。
単純にハンドルロックが解除できないのです。こりゃ病院の人でも厳しいですね。
何が起こっているのか?
10分ほどあれやこれや試してみましたが、全く解除できるそぶりがありません。
いよいよコラムをばらし始めようかなと思った時に、ふと気がつきました。
?この車って、リモコンドアロックついてるグレードじゃないよね?と。
試しにドアをきちんと閉めてリモコンを操作しましたが、ドアロックの作動がしない・・。
もしやと思って、ドアのシリンダーにさして回してみました。
回らない・・。助手席のシリンダーでも回らない・・。
ようやく理由がわかった。
渡されたキーはこの車のものじゃない・・・。
おじいちゃんに、このキーはこの車のものじゃないと伝えると
「そんなことない!これで家から乗ってきたんだ!」
の一点張り。
おじいちゃんの目の前でドアのキーも回らないことを見てもらいましたが、
「そんなバカなことはない。これで乗ってきたんだ」
という意見を覆さない。
一緒にいたおばあちゃんに聞いてみると、確かに家のステラの鍵かもしれない。と。
いや、これはステラの鍵ですよと。ここまで乗ってきたんだから、このサンバーのキーは持ってるはず。
おじいちゃんの気分を逆撫でないように、優しく下手に出ながらポケットの中を確認してくれと言ったら
ありました・・・・。
出てきた鍵でハンドルロックを解除したら一発です。
同じダイハツ系のキーなので、シリンダーの奥まで違和感なく刺さってしまったことが、なおさら紛らわしい。
そりゃ病院の人も騙されちゃいます。
いや、それよりももう車に乗るのをお辞めになった方がいいと思いました。
車の鍵の認識もできないほどの状態ですから。事故を起こす前に免許を返納した方がいい。
田舎ではこんな高齢者がわんさかと車に乗ってます。