今物議を醸しだしているテスラの対応。
テスラという自動車メーカーは自動的に車のバージョンをバージョンアップすることができる唯一のメーカーでもあります。
例えば国産車で制御系統に何かしらの不具合が出た場合、ECUを対策制御へバージョンアップする時ってどうするか?これはディーラーに行ってディーラー診断機を使ってOBD2のカプラーからバージョンアップをします。
昔リコールでサービスキャンペーンが出たとき、特例としてECUバージョンアップロムをダイハツから供給されました。
基本的にOBDコネクタを使って物理的に接続し、ECUを上書きする。
これをテスラは自動で行ってしまう。さすがIT企業のテスラ。
ここからが本題。
例えば国産車でリコール作業をした、もしくはナビゲーションなどがついていた場合。ナビの地図データを前のオーナーが更新していれば、そのままのデータを引き継げます。これは考えれば当たり前のことですね。
しかしテスラは違う!彼らはその時お金を払ったオーナーにしか、バージョンアップの権利を与えないのです。
でもデータのダウングレードなんてどうやって・・・。あっ・・。
そうです。テスラって、基本的に国産車でいうところのコネクテッドカー。つまり車はネットとつながってるわけです。自動運転プログラムなどもどんどん改良バージョンにすることができる。
そしてディーラーの数なんて、日本だとどのくらいですか?テスラのお店見たことがありませんよね。お店の近くの人しか不便で使えないかというとそうでもないわけです。
ソフトウェア部分に関しては、コネクテッドカーの強みを生かしてどこでもアップデートできるという利点がある。
この利点を逆に生かすことができてしまう。
つまりテスラを転売したときに、全オーナーがECUのバージョンを有料でアップデートしたとします。それを次のオーナーに引き継がせないということ。
つまり勝手にダウンデートされてしまうという。ある意味すごいですよね。このデータはあなたが購入したわけではありませんということで、ノーマルバージョンに遠隔で戻されちゃう。
新しいオーナーもちゃんとお金を払ってくださいねーというのが現在のテスラの対応です。
ここら辺も従来の自動車メーカーとは一線を画す考え方ですよね。