MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

インプレッサ、P2746の故障コードとその原因は?

インプレッサのGJ7ですが、変な音がしてランプが点いたということで相談を受けました。

店に来てもらった時は、すでに正常復帰しているようで、ランプも点いてないし普通に走行することができています。

 

ガキっという音がしたというので、下廻りや足廻りをざっと点検。特に異常は見当たりませんでした。

何か故障コードが残っているかなと、確認したらこちら。

 

その時出張があって、同僚が複数の診断機を持って行っていたので古い診断機で読み取りましたが、ここまで。

 

AT/CVTのコードであろうと。

 

とりあえずログを保存して、故障コードを消去。

 

テスト走行をして数トリップ試しましたが再現しません。一過性の故障なのかどうなのかまだ結論は出ませんが、ここまででお客さんが用事があるというので一旦返却しました。

 

その後、調べてみました。やはりCVT関係の故障コードです。

 

整備書を確認すると

 

このP2746が出る時の不具合として

・発進性不良。

・ロックアップクラッチ締結時にショックがある。

・シフトセレクト時にショックが発生する。

と書いてあります。

 

どうもこの時の音がガキっという音だったのでしょう。ミッション内部からの異音だったんですね。

 

ログをみると車速0km/h時点で発生していたので、発進時のシフト操作で出たんだなと。

 

そしてこのコードがでる原因っていうのは、

 

・プライマリ回転センサーの出力信号が断線、またはショートしている

・プライマリ回転センサーの不具合

 

この2つです。

 

もし断線やショートであったら、数トリップしているうちにまたランプが点灯するだろうと。

 

そうではないので、プライマリ回転センサ本体の不具合が発生しつつあるといったところかなと思っています。

 

しかしプライマリ回転センサを交換するにはミッションを下さないとダメだと書いてあります。

 

眼に見えるセンサではなくてもっと厳しい位置についているんでしょうね。

 

もう一度故障が再現したら、車を預かってしっかりと診断して必要ならセンサを交換しようと計画をしています。