ダイハツのタントに乗ってる人が、アイドリングストップランプが点滅してしまったということで入庫してきました。
最初はバッテリー劣化かなと思ったんです。
エコアイドルオフランプの点滅。
しかし診断機を繋いで見てみると、ちょっと珍しいコードが出ていました。
P0515バッテリ温度センサ入力系統異常です。
このコードが入力される条件は1トリップです。配線図などをみるとバッテリ温度センサは中に抵抗が入っていて、最終的には信号線とアース線共にECUに入っていきます。
つまり、故障原因としては
・バッテリーの温度が異常になっている?
・バッテリカレント(温度センサ)本体不良
・ECU不良
・配線の問題(短絡、ショートなど)
こんなところが考えられるかなと。
実際にバッテリは1年前に交換されていました。テスターで一応計測するとビンビンの良好です。
とりあえずパラメーターを保存して一旦故障コードを消去してみました。
すると、速攻で再点灯してきます。さすが1トリップ。現在故障しているということで間違いありません。
次に、この日はめちゃくちゃ暑かったので工場にタントを入れてバッテリー温度センサ周りをエアブローしてひたすら冷やしてみました。
データモニターしながらみていましたが、充電制御バッテリ液温は60℃固定のまま。バッテリ電流は-0.01A固定のままでした。
これはおかしいなと。
体感的には60℃以下にはなっているはず。
ここでセンサの単体試験に移ります。
この1-4間の抵抗値を測定して
2.2±0.022kΩ(25℃)
が基準値なのですが、測ってみたら無限大でした。断線しているようです。
というわけで珍しいバッテリ温度センサを交換しました。バッテリカレントという部品で4900円です。
交換後はエコアイドルランプも消えました。
充電制御バッテリ電流、液温ともにリニアに動いていました。
ちょっと珍しい故障でしたが、ECU不良じゃなくてよかったです。