サンバーに乗ってる人から相談を受けました。
エンジンチェックランプが点灯して、水温計の赤いランプも点灯してしまったと。
とりあえず車を入庫させてもらいました。
TT型のサンバーです。
まず入庫して現状を確認します。
現在エンジンチェックランプは点灯していますが、普通にアイドリングをしている。
そして、水温計の赤いランプは点灯していません。
車両をざっと点検しましたが、クーラントはサブタンクにも入ってるし漏れているような箇所はなさそうです。
とりあえずダイアグコードを読んでみるとP0117。
水温センサ系回路です。
そして、コードが入力されたパラメータを読み取ってみます。
スピードが43km/hでエンジン回転が3202回転の時に、水温が120度を突破したと記録が残っています。
停止状態ではないので、電動ファンがこの時回っていようがいないがとりあえず除外。
ラジエターの詰まりなどをみても、特に問題はなさそうです。
続いて現在の状態をデータモニタしてみました。
エンジンを始動してまもなく94度という水温・・。
これは、実水温と明らかに違うような数値だと思います。そこまでエンジン温まってないので。
とりあえず、水温センサ系統を点検します。
まずは配線から見てみます。
データモニタしながらカプラを外すと、水温は-40度になりました。
目視とこの結果を踏まえて配線は後回しにします。
水温センサの抵抗を測ってみると、基準よりやはりずれている。
この前エンジンを載せ替えた、手持ちの中古の水温センサがちょうどあったので、差し替えてみたら直りました。
水温センサ本体の故障ということです。
お客さんに話をしたら中古でもとりあえず使えるならそれでいいというので、部品代はサービスで工賃のみをいただきました。
水温センサが壊れるのって最近では珍しいなと。
サンバーの場合、クーラントのエア抜きも上手くいかないとオーバーヒートを起こしやすいので注意が必要です。
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