ヴェゼルのハイブリッドに乗ってるお客さんから、スマートキー警告灯が表示されたという相談で入庫しました。
今までスマートキー関連のトラブルは、あまり経験したことがなかったので、珍しいなと。
スマートキーの形状はホンダではお馴染みのこちらです。スペアを含めて2つ預かりました。
本体が不良になってるのか?
表示されているのはこちらです。インフォメーションのメッセージにも出ているし、キーのマークのランプも点いています。
取り合えず診断をするために、どんな不具合が出ているのか調べようと車を移動させたらランプが消えました。
???
では、ダイアグコードはなにか残っているのか?
B1648が表示されました。
ただ、今の時点ではその症状は治っているようです。スマートキーを操作したり、ドアノブのスイッチを押したりしてもきちんと全て機能します。
これはもう一度再現するしかないなと、段差を乗り越えたりいろいろ試したら、また点灯しました。
ダイアグコードは助手席側の不具合なので、警告灯が点灯している状態でいろいろと試してみました。
こちらのドアロック・アンロックボタンが効かないことが判明。
ドアの内張を剥がして点検することに。
オーナーに聞くと、買ったばかりの頃に左側側面を大きな事故に遭ってしまったということです。
その時の納品書などは車の中に入ってると思うというので、みてみたらフロント左ドアを交換していました。
B1648の故障診断フローを見ていくと、ハーネスの断線でスイッチの単体点検と導通テストがありました。
不具合が出ている時にカプラーの上流下流で導通テストをすると、やはり断線しているようです。
カプラーを外そうとゆすってみるとスポッと抜けてしまいました。
どうやら犯人はこいつのようです。ハーネスの断線じゃなくてカプラーの甘噛みです。
板金をした時にちゃんとカプラーをロックされるまで噛み込ませていなかった。
いわゆる作業ミスといったところですね。
カプラーを繋げると、ダイアグコードを消してないのに警告表示は消えました。
その後コードを消去、テスト走行すると再入力されなかったので、修理完了とします。
内張の組み付けなどは、新品同様に組み上げられていたので、惜しいなぁと思ってしまった板金修理でした。
まあこんなことで治って良かったです。
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