この前ツイッターで、ディーラーに努めてる人がツイートしてました。
その人によると、今は3月なのに6月までの整備予約が取れない状況にある・・・と。
これってどういうことなのか?
簡単に言うと、キャパオーバーしすぎているということですね。
うちの工場も僕を合わせると整備士が7人います。現場でメインなのは5人です。1人はサービスフロント。もう1人は事業場管理責任者でほぼ現場に出ません。
5人の整備士で毎日の仕事を振り分けます。
例えば今日は車検が12台入ってきました。定期点検も10台。あとは故障やら一般整備がやっぱり10台ベースで入ってきます。
このくらいの作業量が毎日ずーっと入ってきます。
すでにキャパオーバーなので、タイヤ交換は予約制としてもらっています。一日の上限台数を決めています。
そうしないと予約の仕事が終わらない。優先的に考えないといけないのは、期限がついている車検です。車検は満了日までにこなしていかないといけません。
最近特に思うのは、整備士一人当たりの仕事量がどんどんと膨らんでいるということです。
その原因は、やめていく整備士が後を絶たない。そして辞めていく割には新しい人材が入ってこない。
新卒なんかもうここのところずっと入ってません。
若い人材が入ってこない理由は簡単で、給料に対して自動車整備という仕事が魅力に感じないから。
昔は男性では人気が上位にあった自動車整備士ですが、今ではもはやランク外です。やりたいと思えないというのが若い人の本音です。
そこに来て、給料は安くて仕事はきついです。猶更担い手がいない。
出ていく人が多くて、入ってくる人が少ないと、規模は縮小されていく。最終的には、整備作業を受けてもらえなくなるわけです。
整備工場にとって一番大事にしないといけないのはいつも利用してくれている常連さんです。自社工場のユーザーが第一です。
飛び込み対応などは、これからどんどんと断られていくと思います。
ただでさえ自社工場のユーザー様の予約をこなすのがいっぱいいっぱいですから。
もし、仕事で車を使っている人、車がないと困る人がいるのならどうすればいいか?
まず整備に安さをあまり求めないこと。どういうことかというと、きちんと法定点検も受けてください。小さなトラブルも毎年点検をすることで、つむことができます。
予防できるのに、故障してしまったとなれば、急な対応が難しくなります。
ちゃんと整備したうえで故障するのはしょうがないです。それをしてないで故障したものは後回しにされていく時代がもうすぐそこまで来ています。
あと、任意保険にはレンタカーの特約を付けておいてください。車を2台持っていて、代車が必要のない人なら大丈夫ですが、工場代車を無料で借りられる時代も終わっていくと思います。
ある程度は自分で自分を守らないといけなくなっていきます。
保育士さんなどにも共通して言えることですが、その職業とそれに対する対価に魅力がなければどんどんと担い手は減っていきます。
車がないと困る人は日ごろのメンテナンスをちゃんと受けてください。
サブチャンネルの2本目の動画、完成して公開しました。チャンネル登録お願いします。