MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

整備士の誤診を防ぐには、自分の仕事に責任を持つところからスタートする

車のお医者さんとは整備士です。何かが故障したとして、その診断をする。これは人間であったらお医者さん。

車であったら整備士がその役割です。

整備って、調整をかける。修理をする。交換する。

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基本的に整備ってその3つで成り立っています。

例えば配線がショートしていたら修理すればいい。クリアランスが広がってれば調整すればいい。センサが壊れていたら交換すればいい。

ただし、故障診断ってそう簡単にはいかないわけです。

常々思っていることですけど、整備士の誤診ってなかなか減らない会社ってありますよね?恥ずかしい話ですけど、当社でもそうです。

そういう整備士に共通しているのは、自分の仕事に残念ながら責任を感じていないということです。

僕は自分が担当する整備ができたとき、相手に名を名乗って、フロントを通さないで直接お客さんと対話しながら作業をすすめます。

車検であれば、松竹梅のコースを用意。ここまでやったら完璧ですよコースの松。車検には通り、次の法定点検くらいまでは大丈夫だよコースの竹。本当に車検しか通らないよ梅コース。

そこからお客さんにメニューを選んでもらって、更に絞っていき作業に移します。

故障診断をするときもそう。問診も診断も全て自分で伝えます。見積もりは会社統一のルールで値段設定があるので、担当者に出してもらう事もあります。

その内容は全て自分でお客さんに伝えて作業します。

まず名前を名乗ること。

お客さんと対話をすること。

これをすることで、自分の名前においていつも以上に責任が重くなる気がしませんか?会社の看板ではなくて、会社の中のMHOという整備士の看板の元勝負をする。

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こうすることで、もし誤診などをしようものなら全て自分に跳ね返ってくるので、より慎重になります。

僕の故障診断方法はとにかく事象を再現させること。再現している中で、いろんなテストをすること。原因が絞れて来たら、徹底的に怪しい部位のテストをすること。

そうして故障している部品などを断定させます。

多分、同僚の整備士の中では時間がかかる方かもしれません。でも、外しません。自分の名前で勝負するので外せないです。

それでも外れる時だって時としてあるでしょう。その時は必ず自分でお客さんに頭を下げて再整備をお願いします。

これをやることで、自分の仕事が洗練されていくんです。

サービスフロントって、最初の入り口だけです。フロントがいる会社は規模がそこそこお大きなところだと思います。

でもそこから先はイチ整備士の勝負ですから。

自分を追い込んで追い込みまくらないと、成長できません。もし誤診を繰り返す整備士がいるのなら、自分で勝負させてください。

中途半端な対応をするような人間は、整備士に向いてないと思います。