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マツダのスカイアクティブXはスカイアクティブGに比べて部品が2.5倍ある

いよいよお目見えが近づいてきた、日本向けのスカイアクティブX。

スカイアクティブGがデビューする時も「10・15モードでリッター30kmを超える!」という、当時としては相当衝撃的なエンジンとして注目を集めたのを覚えています。

この頃からマツダはエンジンに関するブレークスルーをどんどんと起こして、スカイアクティブDでは尿素水を使わないでクリーンな排気を実現。ディーゼルなのに低圧縮という逆転の発想。

そして、大本命となるのがスカイアクティブXです。SPCCIと呼ばれる火花点火制御圧縮着火によってガソリンエンジンディーゼルエンジンのようにする技術です。

当然ながら、世界を見渡しても市販化をしているメーカーはありません。

まさに内燃機関への相当な執念が感じられるところですが、このスカイアクティブX。

なんとスカイアクティブGに比べて部品点数が2.5倍にものぼるという。そして組み立て工程も従来のエンジンに比べて30分は長く必要。

さらにはエンジンのラインオフで最終検査項目はスカイアクティブGの390項目に対して480項目になるという。

これだけを見ても相当なエンジンであるということが容易に想像がつきます。すでに欧州ではスカイアクティブXは販売されているわけですが、日本向けに圧縮比などを見直してリリースされます。

ハイオクを入れればそれなりの性能が出て、レギュラーでも使える!というハイオク推奨のスペックになるそうですが、このスカイアクティブXはどの程度の販売実績を作り上げるのか注目です。

欧州では6割がスカイアクティブXをチョイスされているとのことですが、日本では3割くらいじゃないかなと予想してみます。

やはり日本のユーザーは価格に対しても敏感です。スカイアクティブXのコストを回収しようと思えば、どれだけ長く車を乗りつぶさないといけないか。

単純に夢のエンジンだ!で飛びついてくれるユーザーがたくさんいればいいですが、やはりエンジンが高いと実績とは比例しにくいところがありますからね。

僕はものすごく興味深々です。早く車を見てみたい。

5Gとコネクテッドを組み合わせると自動運転の安全性が見えてくる

自動車業界が100年に1度の転換期を迎えています。キーワードはCASE。それぞれ単語の頭文字をとったものです。

日本語訳にすると、コネクテッド・自動運転・シェアリング・電気自動車。トヨタからクラウンとカローラを皮切りにコネクテッドカーが導入されてきました。

それに追従するかのように、ほかのメーカーもコネクテッドカーを作ってきましたね。コネクテッドカーというのは、車がインターネットにつながるというもの。それってハッキングもされちゃうの?という心配はまだ必要ありません。

このCASEが自動車産業に大きな変革をもたらしています。

自動運転で進んでいるとなると、日産のプロパイロット2ですね。もはや手放しで高速道路を走らせることなど技術的にはさほど問題はないわけです。

高速道路上の白線をキープして、全走車に電波飛ばし車間を取り、自動運転を可能としています。

この自動運転を後押しするのが5Gと呼ばれる技術です。今のスマホは4Gです。Gというのはジェネレーションという意味です。

5Gは今の4Gの100倍のスピードを誇るという。これを自動車に搭載するべくトヨタソフトバンクがタッグを組みました。ホンダもソフトバンクと手を取った。

5Gが来るとどうなるか?

これはもう自動運転がより安全なものになるわけです。どうしてか?現在の自動運転は、車がレーザーやレーダー、さらにはステレオカメラなどで周囲の状況を判断してコントロールしています。

5Gがくると、周りを走ってる車同士が連携をとることができるわけです。人間だとそこに感情を持ち込んでしまうため、無理な割込みやあおりが発生する。

ですが機械同士でコネクトすればそういった問題が解消できる。自動運転がより安全なものに確立される。その技術が5Gでもあります。

ほかにも今考えられている5Gの技術といえば、スマホ上で車の情報がすべてわかるようになる。盗難されてもすぐに現在地が特定できます。

さらには遠隔でエンジンを始動することなど簡単にできるし、人間がやらないといけないことを車が自分でやってくれるようになってくる。

5Gが車とリンクしていくのには街全体が変わらないと難しいです。山間地などに5Gが来る頃には、交通事故も相当減っているでしょう。

いずれにしろ、車だけのはなしではなくなってくる。車に5Gをリンクさせ、自動運転を安全なものにするには街が変わらないといけない。

もはや自動車産業だけではなく、通信産業からいろんな産業が複合的に進化をしていかないとダメな時代がもうすぐそこまで訪れてます。

郵便局の車にEVミニキャブミーブが増えてきたのは?

この頃ミニキャブミーブを見かける機会が増えてきました。長野近辺では電力会社である中部電力のサービスカーもミニキャブミーブでした。

これはミニキャブミーブが出始めて時期に採用していた印象があります。まあ、電力会社だからリップサービスかなって(笑)しかし割と使える車なのがミニキャブシリーズのEV。軽トラックにもEVであるミニキャブがあります。

軽トラックや軽のバンにEV。これって実は理想的だよなって。

まず軽自動車で配達業務をする場合、基本近距離のピストン輸送が多いです。長距離はやはり大きなトラックで一回。このほうが効率がいいです。

配達の拠点から近場へ輸送するのは、道も狭いし小回りが利いたほうが断然いい。この辺が軽バンや軽トラが採用されてる理由です。軽自動車なので維持費も安いです。

走行していたら三菱が郵便局に1200台ものEVを納入開始したという記事が日刊自動車にて載っていました。1200台というとなかなかの台数です。47都道府県で単純に割ったとしても25台です。

EVの何がいいかっていうと、まずは静粛性。配達時にエンジンをかけっぱなしにしているドライバーもたくさんいます。排気ガスが臭い。これがないのがいい。そしてランニングコスト

オイル交換は不要。EVで管理するとなると主にタイヤとブレーキですね。あとは乗りっぱなしでもさほどは問題ありませんから。燃料代だってガソリンとは比べ物にならないくらい安いです。

実は農家が使ってる軽トラックこそEVであるべきだよなと常々思っていました。でも全面的にこれを推奨するには一つだけ機能が足りない。

軽トラックって4WDじゃないとダメなんです。農家ってぬかるんだ畑にもずんずんはいっていく。平地だったらいいんですが、そういう場所だとすぐにスタックしてしまう。ミニキャブミーブに4WDが発売されたら即リーチです。農家の人。

畑で乗り回してエアクリーナーはすぐに真っ黒になるし、オイルも乗りっぱなしの人が多い。しかし航続距離は決して長距離を走るわけではない。

まさに乗り倒しの農家にはこれ以上ない選択肢になりうるのがミニキャブミーブ。でも4WDですよ。バンのほうにもこういった理由から早急に4WDをラインナップしてくれれば、さらに幅広い使用用途になるのです。

というわけで、三菱自動車さんお願いします。今はブルーオーシャンです。ぼちぼちほかのメーカーもEVに力を入れてきているので、すぐにシェアを持っていかれてしまいます。

今のうちです。

 

今まで家で所有してきた車と自動車メーカーを回顧。まだ所有してないメーカーがあった

思い出話になります。自分が覚えている限りで、どんな車とどんな車種に乗ったり運転してきたりしたのか。

まだ乗ってないメーカーがあるのかな?ということを考えてみました。

まず親編です。記憶しているかぎりでは、うちの親父は日産のサニーにのっていました。色が肌色のサニー。そのあと、ディーゼルエンジンのサニーに乗り換えた。そこから38万キロ走ったバネットラルゴにスイッチ。

この頃、僕らが成人したので親父も仕事をセーブしはじめて、S13シルビア、アベニールと乗った。記憶している限り親父の車は日産だらけでした。

続いて母。母は免許を取ったのが40代後半から。最初に乗ったのがパルサーだったと思います。パルサーからマーチになりデミオとなりました。日産からマツダに変わったのは、当時僕がRX-7に乗っていた影響でマツダになった。

デミオからオッティになり、今はデイズを乗ってます。日産のお世話になった営業さんの力が信頼感抜群だったということですね。

家にはさらに農業用の軽トラがありました。最初は緑色のホンダアクティです。アクティは壊れてスズキのキャリィを買って今でも使ってます。

親編だけで、日産・マツダ・ホンダ・スズキが出てきました。

続いて僕らは兄がやはり日産のマーチターボ。そこからおなじみ180SX。マツダロードスターとなっています。

僕は車屋さんに就職したので、兄よりも車をコロコロ替えています。RX-7のFDとFCを乗り継ぎ、スズキのカプチーノ。ホンダのバモス。日産オッティ。ホンダのホビオになり現在は初のダイハツアトレー。

以外にもここまでトヨタというメーカーが出てきません。が、うちの奥さんが乗ってきた車遍歴はマツダ初代ロードスター、ホンダのステップワゴン、トヨタシエンタ。ギリギリトヨタがでてきました。

僕が携わってきた車は以上で、まとめてみます。

日産・・・サニー、ラルゴ、パルサー、マーチ、マーチターボ、180SX、オッティ

トヨタ・・・シエンタ

ホンダ・・・アクティ、ステップワゴン、バモス、ホビオ

マツダ・・・RX-7(FD、FC)、デミオロードスター(NA、ND)

スズキ・・・キャリィ、カプチーノ

ダイハツ・・・アトレー

以上です。どうやら乗ったことのない自動車メーカーは2つ。スバルと三菱です。ラリーのイメージが強い4WDな2メーカーですね。

今後機会があればスバルや三菱も試してみたいと思います。

もし税金も車検もなく自由に車を選べたら何に乗るか?

車を買うと時、大多数の人がいろんな制約の中車種を選んでいると思います。例えば予算だったり、大きさだったり、燃費だったり。

さらに複合して車種を絞っていきますよね。100万円の予算があって、リッター15kmは走ってほしい。車庫のサイズが小さいからボディサイズはこれくらいで・・・。選べる車は軽自動車になっちゃうかな?など。

本当は何の制約もなくあの車に乗ってみたい。そういう車種ってありますか?純粋にこの車が好きなんだ!

自分にとって、そんな車ってなんだろう?考えてみました。一応自分の収入で買える車で想定です。金額に天井がなければフェラーリとかいきたいですけど・・・

僕は欲張りなので、何車種か選びたいです。まずは趣味性に偏ったスポーツカーを1台キープしたい。自分の現在の生活に見合った車になると、スポーツカーは軽を選ぶしかないかなと。でも、車検も税金も何も制約がなければ乗りたい車。

スポーツカーでいうと、ロータスが欲しい。ロードスターは身内が乗ってるので、やはりライトウエイトスポーツが好きです。エリーゼかエクシージか。自分で買える範囲でという話になればエリーゼの中古を狙うかな。

走りは爽快で何よりかっこよくて楽しい車です。

続いてファミリーカー部門です。やはりファミリーで移動をしないといけないことを考えると2台持ちが理想ですね。

何を選ぶかな?この手の車はやはり大きくて広いもの。そして個性的な車がいいね。それを考えると、デリカのD5なんかがいいかな。今のディーゼルエンジン搭載車。できればPHEVがデビューしたらそれがいい。

PHEVだと家が停電した時などバックアップ電源として車を使うことができます。似たような車種というよりは両極端な車種。

予算に上限がなければ、海外のスーパースポーツなんかも乗ってみたいですけどね。現実的にロータスとデリカを買えるのかっていうと、かなり厳しい懐ですけどね。

想像するだけは楽しい。みなさんは、しがらみがなければどんな車に乗ってみたいですか?

 

日産が従来の店舗から3タイプの店舗網を展開する

日産が面白いことを始めようとしています。それは、従来型の店舗を3タイプの店舗に構築しなおすというものです。

トヨタなども少しずつこの手の試みをしているわけですが、従来のディーラーって車を販売する場所でした。それが、車を販売しない店舗というものを作る。この店舗は何をするのかというと、車の魅力などを伝えるお店です。

当然ながら、その店舗で車を販売するわけではないので、ある程度になるとディーラーへ誘導するようになるわけですけど。

日産が構築を進めている3タイプというのは、

「従来型」、「ウォークイン」、「ブランド型」

この3タイプです。従来型は、従来のディーラーです。そしてウォークインというのはショッピングモールなどに車を展示して、新規顧客との接点をつくる場所。

僕が住んでいる地域でもスーパーの中に日産ディーラーが併設されているところもありました。あれをもうちょっと飛躍的にした店舗ですね。

スーパーで買い物をしているときって、お父さんたちは買い物に付き合わされている中で暇な人が多い。そんなお父さんたちをターゲットにしたショールームですね。

僕も実際にレジを待ってる間に日産の車を見たりしてましたね。

こういうところから接点を作り出すというのはいいかもしれません。

そして最後のブランド型。これはどんな店舗なのかというと、ウォークイン店舗よりさらに新技術を説明する店舗。電動車の技術や運転支援などの技術を説明員さんが丁寧に紹介してくれる。

ウォークイン店舗で実車を自由にながめる。お店などって、商品を見ていると店員さんが寄ってきて声をかけてくる。これが実は重たいと感じているお客さん層も多いです。ウォークイン店舗なら気軽に散歩しながら車を見ることができます。

さらにブランド型できめ細かい説明を受けた後、従来型の店舗へ移動していく。こういた販売戦略を持たせようという試みですね。

これから先って、ディーラーの在り方も大きく変わらない生き残りが難しくなっていきます。特にトヨタは販売チャンネルの統合などを行うので、トヨタ以外のメーカーも独自路線を進めていかないと、厳しいですからね。

黙っていても車が売れていた時代が懐かしいですね。

高齢ドライバーの踏み間違いによる事故・免許返納後のサポート問題はどうするべきか?

ここ最近車業界で問題になってるのが、踏み間違いによる事故。統計を詳しくとっていないのでなんとも言い難いのですが、印象としては増えてきていると思います。

増えてきているのか、それとも今まではSNSなどがなかったので表面化されないで処理されてきたのか、正確なことはわかりませんが、新たな社会問題として浮上してきています。

モータリゼーションから現代にいたるまで、車業界は一気に技術進化をしてあっという間に普及してきました。そんな車ですが、ドライバー自体の高齢化問題もあり事故が多発してきています。

ブレーキオーバーライドに始まる誤発進防止装置や、自動ブレーキによるサポートなど車の性能も飛躍的に上がってきていますが、それら最新の車が全ての人に行き渡っているかというとそうではありません。

なので、踏み間違いなどの事故はあと10年くらいまでが、高齢社会と比例してピークを迎えるのではないか?

僕も後付けの踏み間違い防止装置を試したことがあります。どんなシステムかというと、車速ゼロの発進時にアクセルを全開に開けると制御が入って加速しなくなるものです。

しかしこれ、使ってみたけどダメです。こんな勢いよくアクセル全開に踏むか?っていうと疑問なくらい踏み込まないと制御が介入してくれなかった。どこの製品とは言いませんけどダメでした。

この先どのような対策を打っていくのかを考えてみました。

日刊自動車新聞の記事に、広島の庄原市でMaaSの実証実験がスタートしたという記事がありました。ざっくりまとめると地域住民の足として、既存のバスが運行しない時間帯に運行するもの。

いいなと思ったのが定額制であるということ。こういう試みはいいね!

実際問題、踏み間違いが危ないということで免許返納をされる高齢ドライバーの方も多数いると思います。生活の拠点が、病院や役所、スーパーの近くなどにあればさほど問題はありません。ですが、山間地に住んでいて、病院まで片道10km以上。近所のスーパーまでは車で30分以上かかる。というエリアの人だって山ほどいます。

こういう人たちがスムーズに「車を降りることができるサポート体制」を作ってあげないと、根本的に問題解決にはいたらないでしょう。

今まさにそういった分岐点にきているわけです。小型EVモビリティを各自動車メーカーが開発していたりもしています。

どうすれば、山間地の生活をカバーできるのか?やはりこういった定額サービスの普及が第一歩になるんじゃないかなと。ただ、当然路線バスとは違うので収益面ではあまり見込めません。

人間の手を離れてAIを使わないとダメですよね。例えば無駄な運行をなくすためにも乗車予約はアプリをつかう。乗車予約に人間を使っては人件費がかかります。この辺はお年寄りにもITリテラシーを少し上げてもらう必要もあります。

理想は自動運転するクルマが迎えに行ければいいんでしょうけど、それをするには街全体の構造を変えないと無理です。

既存の山間地に自動運転バスを走らせるにはハードルが高いですから。

なかなか答えが見つからない問いかけですが、安心して免許を返納してもらえるようにするにはどうするか?この問題を解決しないことには、時間が解決してくれるのを待つばかりになってしまいます。考えても即効性のあるアイデアって出てこないですね・・。