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現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

高齢ドライバーの踏み間違いによる事故・免許返納後のサポート問題はどうするべきか?

ここ最近車業界で問題になってるのが、踏み間違いによる事故。統計を詳しくとっていないのでなんとも言い難いのですが、印象としては増えてきていると思います。

増えてきているのか、それとも今まではSNSなどがなかったので表面化されないで処理されてきたのか、正確なことはわかりませんが、新たな社会問題として浮上してきています。

モータリゼーションから現代にいたるまで、車業界は一気に技術進化をしてあっという間に普及してきました。そんな車ですが、ドライバー自体の高齢化問題もあり事故が多発してきています。

ブレーキオーバーライドに始まる誤発進防止装置や、自動ブレーキによるサポートなど車の性能も飛躍的に上がってきていますが、それら最新の車が全ての人に行き渡っているかというとそうではありません。

なので、踏み間違いなどの事故はあと10年くらいまでが、高齢社会と比例してピークを迎えるのではないか?

僕も後付けの踏み間違い防止装置を試したことがあります。どんなシステムかというと、車速ゼロの発進時にアクセルを全開に開けると制御が入って加速しなくなるものです。

しかしこれ、使ってみたけどダメです。こんな勢いよくアクセル全開に踏むか?っていうと疑問なくらい踏み込まないと制御が介入してくれなかった。どこの製品とは言いませんけどダメでした。

この先どのような対策を打っていくのかを考えてみました。

日刊自動車新聞の記事に、広島の庄原市でMaaSの実証実験がスタートしたという記事がありました。ざっくりまとめると地域住民の足として、既存のバスが運行しない時間帯に運行するもの。

いいなと思ったのが定額制であるということ。こういう試みはいいね!

実際問題、踏み間違いが危ないということで免許返納をされる高齢ドライバーの方も多数いると思います。生活の拠点が、病院や役所、スーパーの近くなどにあればさほど問題はありません。ですが、山間地に住んでいて、病院まで片道10km以上。近所のスーパーまでは車で30分以上かかる。というエリアの人だって山ほどいます。

こういう人たちがスムーズに「車を降りることができるサポート体制」を作ってあげないと、根本的に問題解決にはいたらないでしょう。

今まさにそういった分岐点にきているわけです。小型EVモビリティを各自動車メーカーが開発していたりもしています。

どうすれば、山間地の生活をカバーできるのか?やはりこういった定額サービスの普及が第一歩になるんじゃないかなと。ただ、当然路線バスとは違うので収益面ではあまり見込めません。

人間の手を離れてAIを使わないとダメですよね。例えば無駄な運行をなくすためにも乗車予約はアプリをつかう。乗車予約に人間を使っては人件費がかかります。この辺はお年寄りにもITリテラシーを少し上げてもらう必要もあります。

理想は自動運転するクルマが迎えに行ければいいんでしょうけど、それをするには街全体の構造を変えないと無理です。

既存の山間地に自動運転バスを走らせるにはハードルが高いですから。

なかなか答えが見つからない問いかけですが、安心して免許を返納してもらえるようにするにはどうするか?この問題を解決しないことには、時間が解決してくれるのを待つばかりになってしまいます。考えても即効性のあるアイデアって出てこないですね・・。