自動車業界が100年に1度の転換期を迎えています。キーワードはCASE。それぞれ単語の頭文字をとったものです。
日本語訳にすると、コネクテッド・自動運転・シェアリング・電気自動車。トヨタからクラウンとカローラを皮切りにコネクテッドカーが導入されてきました。
それに追従するかのように、ほかのメーカーもコネクテッドカーを作ってきましたね。コネクテッドカーというのは、車がインターネットにつながるというもの。それってハッキングもされちゃうの?という心配はまだ必要ありません。
このCASEが自動車産業に大きな変革をもたらしています。
自動運転で進んでいるとなると、日産のプロパイロット2ですね。もはや手放しで高速道路を走らせることなど技術的にはさほど問題はないわけです。
高速道路上の白線をキープして、全走車に電波飛ばし車間を取り、自動運転を可能としています。
この自動運転を後押しするのが5Gと呼ばれる技術です。今のスマホは4Gです。Gというのはジェネレーションという意味です。
5Gは今の4Gの100倍のスピードを誇るという。これを自動車に搭載するべくトヨタとソフトバンクがタッグを組みました。ホンダもソフトバンクと手を取った。
5Gが来るとどうなるか?
これはもう自動運転がより安全なものになるわけです。どうしてか?現在の自動運転は、車がレーザーやレーダー、さらにはステレオカメラなどで周囲の状況を判断してコントロールしています。
5Gがくると、周りを走ってる車同士が連携をとることができるわけです。人間だとそこに感情を持ち込んでしまうため、無理な割込みやあおりが発生する。
ですが機械同士でコネクトすればそういった問題が解消できる。自動運転がより安全なものに確立される。その技術が5Gでもあります。
ほかにも今考えられている5Gの技術といえば、スマホ上で車の情報がすべてわかるようになる。盗難されてもすぐに現在地が特定できます。
さらには遠隔でエンジンを始動することなど簡単にできるし、人間がやらないといけないことを車が自分でやってくれるようになってくる。
5Gが車とリンクしていくのには街全体が変わらないと難しいです。山間地などに5Gが来る頃には、交通事故も相当減っているでしょう。
いずれにしろ、車だけのはなしではなくなってくる。車に5Gをリンクさせ、自動運転を安全なものにするには街が変わらないといけない。
もはや自動車産業だけではなく、通信産業からいろんな産業が複合的に進化をしていかないとダメな時代がもうすぐそこまで訪れてます。