今月の末からジャパンモビリティショーが始まります。

今回僕が注目しているのが、軽自動車EVです。

今日本で販売されてる軽EVはAFS2.0を除き電池は三元系リチウムイオン電池を使ってます。

この電池、燃える可能性があるということ。そして耐用年数や充電回数に制限があるということ。
ここが問題です。
日産のリーフを見ればわかります。初代リーフって、今どのくらい見かけます?うちの会社でも初代リーフの中古車を販売しましたが、航続距離が満充電でも40kmくらいしか走らなくなってしまってました。
全部が全部そうだとは言いませんけど、三元系リチウムは劣化が厳しいです。
新車で使うのならいいんですが、中古ではなかなか手を出しにくいので。

今回JMSに出てくる軽EVはおそらく多くの車が電池にリン酸鉄リチウムイオン電池を使ってきます。
BYDが初めて軽自動車EVを作ってくるのもあるし、スズキもそうです。

スズキはすでにデビューしたeビターラにLFPを積んでるのもポイントです。
他のメーカーは三元系リチウムイオン電池を積んでいるのに対し、国産車で初めてではないかな?LFPを積んできた。
この電池はBYD系列のものです。
もしBYDの軽EVがNBOXと同じ値段だったら?補助金が出れば安く買えるようになります。
でもBYDって大丈夫?ってほとんどの人が思うでしょう?まだ歴史の浅い自動車メーカーだし、中国の自動車ってどう?って。
実際韓国のヒュンダイもそうで、一時撤退していますので。
しかし、国産の軽EVだったらどうか?国産車だったらディーラーがたくさんあるので、壊れても直してもらえます。
そういう意味でようやくLFPが国産軽自動車に搭載されてきたか。という点で注目しています。
LFPって電池は燃えないです。安全です。ただエネルギー密度が低いので、同じ量を積んでも航続距離が短くなります。
でも、長寿命です。三元系リチウムイオン電池の充電回数に比べて10倍は充電しても性能劣化しない。つまり一生使える電池でもあると。
仮に中古車で三元系リチウムイオン電池搭載車とLFP搭載車があったら、間違いなく後者を選んだほうがいいかなって。それほど長寿命です。
今流行ってるポータプル電源も大型のものはほぼLFPなんです。

スズキはおそらく電気自動車にはBYDのLFPを積んでくるであろう。ダイハツも多分LFPなんじゃないかな。
トヨタは最終的には自前の全個体電池などが控えているため、それらが国産車に搭載され始めたら、ガソリン車との比率がずいぶん変わってくると思います。