MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

三菱EKスポーツ、H81Wのタイミングベルト交換3G83ターボエンジン

EKワゴンのH81W、平成15年式でタイミングベルト交換をしました。

このEKワゴンはターボエンジンを搭載した3G83です。

僕もこの車のOEMだった日産のオッティに少し乗ったことがあります。同じくターボエンジンでしたが、すごいのがその燃費です。

軽自動車ながらなんとリッター7km台だったんです。毎回燃費を計測していたので間違いなく、恐ろしいことに200km走るのがギリギリ精一杯。

そのくらい強烈な車でした。

NAではないので、インタークーラーやらソレノイドバルブやらがたくさんついています。

まずはそれらを外します。

エアクリーナーケースも外します。

NAとターボの違いはこの辺くらいですね。

あとはほとんど同じです。

補機駆動ベルトを外して、オートテンショナーを外す。

そしてクランクプーリーを外していきます。

ちゃんとインパクトレンチが入るように、丸く切り欠きがついているところが優しい設計です。

ウォーターポンプも交換するので、オルタネーターとの連結を外して、オルタネーターをずらしておきます。

3G83はクランクやオイルポンプからオイルが漏れやすいです。

タイミングベルトカバーを外します。

3G83は軽自動車ながらバランサーシャフトがついています。

合わせマークは3箇所。

カム

 

クランクとバランサーシャフト。

アイマークを合わせたら、先にオイルポンプスプロケットのネジを緩めておくと楽です。

古いタイミングベルトを外します。

ここから各オイルシールの交換に入ります。

クランクのオイルシール

オイルポンプはオイルポンプのボディごと外します。

バランサーシャフトとのギヤは車体側へ残しておく。

ウォーターポンプも外します。

カムのオイルシールも交換。

3G83で一番厄介なのがウォーターポンプのパッキンを剥がすこと。

ものすごく剥がしにくい紙のパッキンを使ってるんです。綺麗に剥がさないと漏れて来ます。

オイルシールウォーターポンプの交換が終わったら、タイミングベルトを取り付けます。

 

3G83は上死点から右側へ若干回転させたもう一つの合いマークの場所でテンショナーをロックして締め付けます。

これで張り調整は終わり。

あとは復元して、オイルやクーラントを入れ、エア抜きをして終了です。

以前、一般修理でどこかでタイミングベルトを交換して来た3G83エンジン搭載車が入庫してみたことがあります。

車検をやってから、力が出ないという修理でしたが、タイミングが1コマずれていた車に遭遇しました。

1コマずれていてもその車はアイドリングはちゃんとしていたし、でも山道を走ると力が全然なかったんで、交換されていたタイミングベルトを点検したらずれていた。

1コマずれていても走ってしまうようなので注意してください。

この車はタイミングマークを視認しやすいので、間違えるということはあまりないと思うんですけどね。

 

 

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