欧州車の多くが5W-40という粘度のオイルを採用しています。
日本車だと今はほぼ5W-30、0W-20、0W-16、0W-8なので、このどれよりも粘度が高いです。
どうして、5W-40を採用するのかを考えてみました。
まず、オイルの規格が違います。欧州車は欧州自動車工業会が作ったACEA規格のオイルを使ってます。
そして、欧州車に5W-40が多い理由ですが、挙げ出したらたくさんあります。
欧州車のエンジンって、高出力のものが多いです。そして、寒暖の差も日本より幅広い。特に向こうは陸地続きで国がつながっています。
そして有名なドイツアウトバーン。速度制限のある日本の高速道路とは違い、速度制限のない道路です。
ここを使う車はスピードレンジが、日本とは比べ物にならない速度域です。
高回転高負荷高出力をエンジンが長時間にわたり発揮しないといけない。
当然エンジンを保護する油膜も強固じゃないとダメです。粘度が低いとフリクションこそ低減できますが、油膜は薄くなります。
そのため、5W-40という粘度に自ずと導かれていくのかもしれません。
さらに欧州では、排ガスや燃費などの環境規制が非常に厳しいです。オイルによってそれをある程度コントロールしようともしています。
5W-40粘度オイルは、エンジン内部の摩擦低減や効率的な潤滑により燃費改善に貢献し、また、低灰分化オイルを使用することで排出ガス低減にも寄与しています。
あとはストライクゾーンが広いということですね。向こうのエンジンは日本で言うハイオク指定。
大衆車から超高性能なハイパワー車まで。それらをカバーするには、5W-40という粘度が一番合うということなのかもしれません。
欧州車はAPI規格ではなくて、ACEA規格のオイルを使ってください。
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