車の整備をするときに、受け入れ、分解、中間、完成という工程があります。
今日は中間というものについて考えてみます。
昨日、整備振興会の会報を読んでいたら走ってたトラックの後輪がハブごと飛んで行ったという事例が書いてありました。
想像しただけで恐ろしい状況です。
受け入れというのは、車が入庫した段階で保安基準などに抵触してないかなど全体的に点検して、交換部品を上げていきます。
分解はそこからさらに、ブレーキなどをバラして詳細を点検する。
そして中間。組み上げた部位を検査することです。
車検の場合は、完成検査がありますけど、完成検査じゃわからない部位を検査します。
クラッチのOHなんかを例にするとわかりやすいですけど、ミッションをエンジンに取り付けてしまうと、内部がどうなっているかはもはやわかりません。
その前にクラッチカバーがちゃんと規定トルクで締め付けられているかなどを確認する。
ブレーキの分解時もそうですね。ドラムブレーキなんかドラムを付けてしまうとシューの状態が分からない。
こういう細かい検査をちゃんと行っていかないと、Wチェックが機能しなくて事故につながってしまいます。
会報を読んでいくと、重篤な事例が多いのでびっくりします。今一度初心に帰って作業をしてほしいですね。
自分を含めですけど。