車業界がビッグモーターの件で注目されています。出るわ出るわで、色んなことが行われていました。
テレビではデーブスペクターさんが、そもそも日本の車検って必要か?と言って、視聴者よりかなりの反響を得ています。
これだけいろいろあったので、改めて車検についても見直す時期が来たんじゃないかなって僕は思います。
車検って必要か不要かでいうと、現場で車検整備と検査をしてる僕個人の意見では、不要なところが多いと思っています。
そもそも現行の車検制度って、必要なのか?
車検で何を整備して検査するのか?車検に受かるだけの整備でいいという人が多いのは何故なのか?
車検って、整備する項目が決まっていて保安基準に適合してないと合格できません。
しかし問題なのは、その内容です。例えばブレーキの残量が10mmから1mmまで減っていたとしても、ブレーキ検査で必要な制動力が出ていれば、検査は合格してしまう。
こういう検査をパスできれば車検に通るという整備に何の意味があるのか?
そして車検代が高いと言われているのは、法定費用が含まれているから。
自賠責、重量税、印紙代。
これって別に車検の時に納付しなくてもいいんじゃないかなって。
何なら重量税なんかは自動車税と同じで市や県税と一緒に、5月に徴収すればどうでしょう?なんでも車検の時に合算で払わないといけないので、割高に感じてしまうところがあります。
車検に通るイコール安全に走行できるというのは、ちょっと違うんです。車検に通れば何もしなくてもいい!
というオーダーをされると、それこそブレーキが明日すり減って終わったとしても、車検には通せます。
そうではなくて、安全に車を使える整備っていうのは絶対に残していかないといけない。
足回りのボールジョイントが急に抜けて、ハンドルが効かなり歩道に突っ込んだらどうします?
それらを自分で把握して交換ができますか?というと、難しいです。僕だって現役で整備士をしてますが、100%自分の車を把握できてません。
定期点検をしているので、早期にガタ付きがあったら交換をしています。
車検がなくなれば、こういった必要な整備もないがしろにされる可能性があります。
車検をなくせば、こう言った防げる故障から事故に発展した場合、責任はすべて使用者へ行くことになります。
現行の車検制度には僕も疑問がありますが、法定点検などは車検をなくすのなら絶対に残さないと、不良車両が溢れかえって事故が増えます。
急にブレーキが効かなくなって、追突してしまった。こんなことだって増えるでしょう。ブレーキが効かなくなるのなら自動ブレーキでも対応ができませんから。
現行の車検制度を見直すいい機会になると思います。
そもそも車検という制度で、いろいろな団体が潤ってます。重量税だって、本来はもう徴収されてること自体がおかしいんですからね。
国だっておかしいんですよね。整備業界や保険業界だけじゃないんです。闇は深いし蔑ろにされていることが多すぎます。
今がそれらを見直すいい機会なのかもしれませんね。どんどん声を上げるべきです。
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