MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

リコール作業が中途半端な結果故障したハイゼット

うちが管理してる車両じゃないんですけど、取引してる業者から電話がありました。

 

ハイゼットの軽トラックがO/Dランプが点滅して、シフトアップしなくなったというものです。

 

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とりあえず預かってみました。

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O/Dランプが点滅。2速固定状態になっています。

この型のハイゼットを見た瞬間、リコール4878やってんのかなと検索。

リコールが出ていて、ATの制御プログラムのリプロをしないと駄目なんです。検索してみたら、どうやら未実施です。

それではと、リプロ用の診断機をあててみると、すでにリプロが実装されている?

ATの制御プログラムはすでに書き換えられていました。だけど、リコール報告がメーカーに上がっていない・・・。

これは困ったなぁと。十中八九バルブボディがいっちゃってるなと。

でも、メーカーにリコール報告が上がってないんだから、もう一度リコールしたっていいわけであって。

ということで、ディーラーに聞いてみました。

すると、車両を持ち込んでください!というので、搬入。

結果、やはりバルブボディがだめで、リコール作業内で修理してもらえました。

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ダイハツのディーラーに聞くと、たまーにあるそうです。

リコールをやったんだろうけど、報告があがってこないでそのままになってるケース。

今回はリプロをやったあとにバルブボディがまた壊れちゃったわけで、リコール報告を上げてなかったのが逆に救われた形になりましたね。

無償で直ったので。ダイハツディーラーに感謝!

ここ数年、僕の管轄エリアのダイハツディーラーは非常に対応が良くていつも助かっています。僕が整備士になりたての頃、EFエンジンのVVT作業でダイハツから無償部品をもらって、作業で一部失敗した時は

「そんなもん手で締めときゃいいんだよ!」

と、当時のダイハツフロントマンに叱られたことがありました。

その当時は今のようなFAINESもなく、整備書は会社になく、ディーラーに行って整備書の作業部位を教えてもらわないといけない時代だった・・。

知ってる人ならピンとくると思いますけど、DVVT交換作業ってカムシャフトを外します。その時にインテークカムのシザースギヤをロックするボルトをカムを外す前に入れておかないといけない。

そんな事当時整備士なりたての僕は知らなかったので、見事に失敗して、インテークカムをもってダイハツに行って叱られたのでした(泣)

忙しかったんだろうなぁ。すみませんでした。

まだまだ昭和のイカツイ整備士満載の頃でした。僕は平成の整備士なので(笑)