そろそろ寒くなってきましたね。車に乗ると、ヒーターが必要な時期になってきました。
エンジンを温めて、ヒーターをさて効かそうかとヒーターをONにしても、まったく暖かい風が出てこない。
車のヒーターが効かない原因って様々ですが、ここでは代表的な原因5つとその修理費用などをざっくり計算してみました。
サーモスタット不良でヒーターが効かない
ヒーターの故障で真っ先に疑うべきはサーモスタットの故障。
サーモスタットは、ある一定の温度になったら開く弁です。これがラジエターとエンジンの間についています。
冬は早く暖機をするため、夏はオーバーヒートを防ぐ為、サーモスタットが開閉しています。
サーモスタットが開きっぱなしになっていると、冬場は水温が上がらないのでヒーターが効かなくなります。
5000円~2万円くらいの修理代が必要になります。
ヒーターコントロールワイヤー系統の不良
続いて多いのがマニュアルエアコンのヒーターコントロールワイヤー不良。
温度調整のつまみやダイヤルを動かしているつもりでも、実はヒーターユニット側が固着していたり、ワイヤーが曲がっていたりして動いていないというオチ。
この場合、手で直接ヒーターユニットをホットへ動かせればワイヤーの不良だといえます。
ヒーターユニットが動かなければ、ヒーターコアを分解する必要がでてくるかもしれません。
ワイヤーの交換なら5000円~1万円位。
ヒーターブロアモーターが回らない
これはよくあるあるの話。
ヒーターが効かないって入庫してきたら、なんと風が出ない。確かにヒーターが効かないけど、ブロアモーターが壊れているというパターン。
ブロアモーターが焼き付いていたりレジスターが駄目になっているケースもあります。
いずれにしろ、交換すれば直ります。
ブロアモーターとレジスタはセットで交換しないと、新品のモーターがまた壊れちゃう車もあるので注意。
15000円~2万円位。
そもそもクーラントが入っていない
車のヒーターって、ラジエターと同じ。熱交換器です。
エンジンを冷やすための冷却水を使っています。エンジンを冷やした後の熱い冷却水を室内のヒーターコアへ導いてブロアモーターで温かい風を出します。
つまり冷却水が漏れていたりして量が足りないとヒーターが効かなくなるんです。
物理的な媒体である冷却水漏れはヒーターが効かなくなります。
5万円超の修理代を覚悟してください。
オートエアコン・エアミックスダンパの故障
マニュアルエアコンではなくて、オートエアコンの場合、ヒーターコントロールワイヤーなどを使っていません。
スイッチを押すと、ヒーターに備え付けられているモーターが動いて温度調整をします。
オートエアコンが壊れていた李、エアミックスダンパなどが壊れているとこちらもヒーターが効かなくなります。
オートエアコン関連の故障なら10万円を超えることもあります。
エアミクスダンパだけで済めば、2万円くらいですかね。
このほかにも細かい原因はありますけど、大体ここに通じてきます。
冬にヒーターが効かないのは耐え切れないので、早めに修理をしてください。