MHOエンジニアリング

現役自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

スカイアクティブGのマツダ車でヒーターが効かなくなった場合の特別な対処法

何件か相談を受けて、実際に何台かの修理をしたので紹介してみます。

これはマツダスカイアクティブGを搭載したモデルでヒーターが効かなくなった場合の対処法です。

僕が遭遇したのはデミオです。

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デミオのヒーターはマニュアルエアコンです。

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ダイヤルとレバー方式。特に難しいことはしていません。

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ダイヤルやレバーにはワイヤーがつながっていて、ヒーターコントロールを動かしています。

ヒーターが効かないという事で、症状が確認できたので、一つずつ点検をしていったわけです。もちろん一番最初はサーモスタット。一番怪しいからですね。

冷却水が適量入っていて、ヒーターコントロールを操作すると問題なくワイヤーも動いているし、ヒーターユニットも動いている。

コントロール系統に問題がないし、冷却水もある。ということはサーモスタットが開きっぱなしになっているんじゃないか?ということで点検。

値段もさほど高い物ではないので、交換することに。

ちなみに外したサーモスタットを点検すると、きちんとした適温で開閉をしました。

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サーモスタットを交換しても、決定的な改善には至らなかった。

そんな時、とあることに気が付きました。ヒーターコントロールを思い切りガチャガチャやると温風がちゃんと出てきたんです。

そのあと、エアコンスイッチを入れると温風がまた冷たくなってしまった。

再度勢いよくヒーターコントロールを操作すると、温かい風が出る。その状態で使ってれば問題なくヒーターは効いています。

しかし、温度調整をまた触ったりすると、ヒーターが効かなくなる。

嘘のような本当の話。この時点でヒーターコアに何かしら問題があるのではないかと。

スカイアクティブGでヒーターが効かない場合、ヒーターコアをクエン酸で洗浄せよ

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結果、何をしたら直ったのかというと、ヒーターコアの洗浄です。

それも普通に水道水をヒーターへ流し込んでもダメなんです。

ぼくが試した割合は5Lのバケツに60度前後のお湯を入れて、クエン酸を20g位混ぜたフラッシング剤を作ってみました。

それを電動ポンプでヒーターコアを半日くらい循環させていました。

実はこの手法、マツダの整備情報にも記載されているようなんです。

問題なのは、この情報をマツダが公にしてくれないで、整備士がヒーターコアを交換してしまう可能性があるという事。

恐らくヒーターコアを交換すれば症状は直ります。

しかし、クエン酸の洗浄でも直るわけ。だとしたら、サービスキャンペーンや発生対応の改善対策などで修理をしてあげればいいのにって。

何かの原因でスカイアクティブGのマニュアルエアコン車には、ヒーターコアが詰まりやすいみたいです。

スカイアクティブGに乗ってる人でヒーターが効かない場合、クエン酸でのヒーターコア内部のフラッシングを試してみてください。コアの交換はそれからにしたほうがいいです。

もちろんサーモスタットも換えるべきだと思います。