MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

エンジンのクーラント漏れで一番最悪なパターン

水冷エンジンの場合、エンジンの冷却にクーラントを使っています。

エンジンに水を通して冷却しているという性格上、時にクーラントが漏れる事が出てきます。

今日はそんな水漏れの話。

水漏れを起こす箇所は、ホース類、ハウジング、サーモスタット、ウォーターポンプ、ラジエター、ヒーターコア、エンジン本体などなど。

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もちろん水漏れは修理をしないと駄目です。

すこーしずつ漏れてくる場合もあれば、一気に漏れて走行不能になる場合もあります。

ラジエターなどがパンクするとその場で走行不能です。

ホースジョイントからじわりじわりであれば、とりあえず補充しながら工場まではたどり着ける。

そして、なかなか最悪なパターンってどういうものか?

修理にお金がかかるものと、作業が大変なものがありますけど、これは見た瞬間やばいなと思いました。

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最初はサーモスタットのハウジングかなと思ったんですけど、マニホールドを外してみたらゲゲゲのゲ。

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この流れ的に、横にくっついてるサーモハウジングからの漏れというよりは、まさかのヘッドガスケットからか?

 

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水漏れの判断で難しいのは、ある程度まで分解してみないと細部の確認がとれないこと。

ここまでヘッド側で漏れてきているのであれば、ヘッドを降ろしてみないといけないなと。

サーモスタットハウジングからまさかのヘッドガスケット交換。

作業も大変になるし、お金もかかります。

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見積もりもここまで分解してからじゃないと正確には出せませんので、お客さんがビックリしてしまいそうです。

しかし修理しないと駄目なので。

オーバーヒートをすると、最近のエンジンはすぐに歪みますから。オールアルミエンジンは特にですよね。

今の車はオーバーヒートはしない!のは確かですけど、故障をするとオーバーヒートはいくらでも起こりえます。

たまにはエンジンルームを開けて、クーラントのサブタンクの量を点検してください。

そこが水漏れをしているかどうかの目安になります。