MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

新車の点検を進めるとかなりの確率でやってくれるが、古い車は何故か点検しない傾向が高い

気持ちはわかります。お客さんが新車を購入してくれて、乗用車であれば新車1ヶ月点検と新車6ヶ月点検。こちらは基本作業代は無料となっています。つかった部品だけ請求になるのが一般的。

お店によってはオイル交換もサービスで1回交換してくれるというところもありますよね。

これが1年たつと12か月の法定点検がやってくる。法定点検と言っても、やらないでも車検と違って車が乗れなくなるわけではないので、やらない人も増えてきます。

ただちゃんと法で定められた点検が法定12か月点検です。

不思議なことに、新車から法定12か月点検の時期に来ると大半の人はやってくれます。ここから作業代金として基本整備代が計上されてきます。大体1万円弱程度ですね。

それでも車が新しくて愛おしいんでしょう。有料でもやってくれるのです。

では、10年経過した車だとどうか?

12か月点検をお勧めする電話コールをすると決まって言われるセリフ

「もう古くなってきたから点検なんかいいや。車検だけで。」

このセリフ言い回しは変わってくるけど、10件電話すると実に5件くらいはお断りの常套文句として使われます。

でもよーく考えるとおかしいんですよね。車も機械もなんでもそうですけど古くなってくると故障が増える。毎日乗ってれば部品もそれぞれ摩耗したり劣化する。年月が経ってくるとゴム部品も固くなってくる。

新車からの12か月点検に比べて10年経過した車の12か月点検は、かなりの確率で交換が必要な部品が出てきます。

車をノートラブルで使いたい人はちゃんと12か月点検をうけるべきだよなって。うちの奥さんなんかも仕事でマイカーを使っていて、年間走行距離が15000kmを超えてきます。

1年で15000kmを超えた走行をすると、車検から車検までの間に何かしらの不具合が出る可能性があります。例えばベルトが切れるとかブレーキが終わるとか。

もしかしたらブッシュがもげて、走行中ガツガツとした異音が出る可能性もあります。

仕事で使ってる人で10年経過した車などは、絶対に12か月点検を受けたほうがいい。

新しい車は愛おしい。古くなってきたらどうでもいいじゃなくて、古くなってきたら愛着がわいてきた!となることを願っています。

12か月点検である程度の部品を交換しておけば、車検の時は逆に安くて済みますから。車検と違って重量税や自賠責保険代を払わなくてもいいので、費用も安く済みます。

そのくせ車検並みに車を点検してもらえるので、法定12か月点検はお勧めな点検なのです。