トヨタがとうとうコネクテッド・シティなるものの建設計画を発表しました。これは前々から予測されていたことです。
自動車業界が100年に1度の転換期を迎えるといわれてきて、コネクテッドカーをはじめ大きく変わろうとしています。一番危機感を持ってるのが一番大きなメーカーであるトヨタです。
トヨタがコネクテッド・シティを作るということは某サプライヤーの研修で聞いていましたが、ついに来たか。
まず何がどう変わるのか予想できるのが、完全自動運転をするためには従来の町や道路ではダメなんです。町自体が変わらないと駄目。相当AIやカメラなどが高性能になってくれば、完全制御が可能な自動運転を実現できるかも知れません。
しかし限りなく100%に近い安全性をもたした自動運転をするには従来の町や道路ではダメです。
交通事故を無くすには双方向でやり取りができないと難しいです。
例えば交差点で出合い頭、信号がない状態。双方向でコネクトしていれば自動運転が成立します。ですが、カメラとAIだけでは実に不安です。
さらに従来の町では、そこに動物やら子供が飛び出してくるかもしれない。
自動運転を成立させるには車側の技術が進化しても、無事故にはならない。町が変わらないと駄目なのです。
コネクテッド・シティが出来上がれば、道路にEV充電用のコイルを埋め込めます。走りながら充電ができるようになります。そうなれば車は完全EVになります。
バッテリーも充電しながら走れれば、大きなものを積む必要もありません。
EV側バッテリーのブレークスルーがなくても、成立してしまう。
あとはイーパレットと呼ばれる自動運転カーをスマホで呼び寄せて、どこにでも連れて行ってもらえる。車内で仕事をしてもいいし、いろんなことができます。
そういう街を作ろうとしている。トヨタは自動車メーカーでありながら、従来の自動車からの脱皮をしようともがいているわけです。
ただ、今のトヨタって車の楽しさを全面的に追及するメーカーでもあるので、その相反するものをうまく融合させていくのが今後の課題ですね。
自動運転もいい。だけど車の楽しさも残したい。