MHOエンジニアリング

現役自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

プリウスがどうして高齢者の踏み間違いや操作ミスを起こしやすいのか?

先日も痛ましいニュースが。高齢者の運転する車が、踏み間違いをして重大な事故になりました。

事故は89歳の人が運転していたということ。まず驚きなのが89歳という年齢で車を運転しているという事実ですね。

僕は田舎に住んでいます。田舎の車屋さんで働いているんですが、知る限りうちのお客さんの最高齢ドライバーは93歳です。93歳でも運転している人がいるんです。

その人は耳もさほど遠くなく、受け答えもしっかりして普通に運転をしていきます。もちろん健康寿命に個人差はあるだろうけど、凄いことですよね。

今回のニュースになった事故車両はプリウスでした。まさかな・・と思って車のシルエットを見たらプリウス。またか・・。

ドライバーは踏み間違いをしたとはっきり供述しています。ちょうどプリウスαが修理で入ってきたので、ペダルを撮影してみました。

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多分プリウスも同じだと思います。3ペダルですけど一番左は足踏み式サイドブレーキです。

基本アクセルもブレーキも右足で操作しますよね。ペダルの間隔はご覧の通りです。

今回の事故車両もプリウスでしたが、ペダルレイアウトに関して言うとハイブリッドだろうが普通のガソリン車だろうがさして変わらないと思います。

プリウスだから踏み間違いをしたという報動が出てはいませんけど、それは関係ない。

 

プリウスのシフトレバーはちょっとわかりにくいです。

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普通のシフトって、DならDレンジのポジションへ移動したら動かないですよね。もちろんバックに入れたらそのポジションにシフトがとどまっています。

プリウスのシフトは各ポジションへ入れたらボヨヨーンと反力でニュートラルの位置に戻ってくるんです。

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シフトを動かしたらそのポジションからシフトレバーが動かなければ、どこに入ってるのか分かりやすい。

でもプリウスの場合、レバーが戻ってきます。なんでかっていうと、シフトバイワイヤだからです。

一般的なAT車の場合、シフトレバーとミッションってワイヤーでつながっています。レバーを動かすとワイヤーが引っ張られて、ミッションのレバーを引っ張って機械的にギヤを変えます。

プリウスの場合、シフトレバーはミッションとつながっていなくて、ただのスイッチなんです。

なので極端な話どこへだってシフトレバーは取り付けることができる。

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こういうシフトならレバーがある位置をみれば、どこにギヤが入ってるかわかります。もちろんメーターにもシフトポジションランプがありますけどね。

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ちなみにこちらは50プリウスのシフトレバー。

こちらもシフトバイワイヤです。30プリウスとさして変わりません。

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これはホンダのフィット。フロアにシフトが付いてるので、こちらの方が何となくわかりやすいかもしれないですね。

シフトがわかりにくくてDレンジに入れてるつもりがRレンジに入っていた。こういうことであれば、プリウスのシフトはわかりにくいと言われても仕方がないかもしれません。

でも今回は踏み間違いなので、そこは関係ないですね。

多分ここから先はマニュアル車ってほぼなくなると思うんです。だとしたら、車の操作を教習所の段階で教育しなおせばどうだろうかなって。

どういうことかというと、アクセルは右足。ブレーキは左足でということで、これから免許を取る人に教え込む。

まあ新たに免許を取る人は自動ブレーキ搭載車などに乗る確率が高いですよね。

でも2ペダルの操作を左足ブレーキを基本として教えておけば、踏み間違は起きないと思うんです。

もしアクセルとブレーキを同時に踏んだとしても、ブレーキオーバーライドが働いて、アクセルではなくてブレーキを車は優先する制御をします。

何でもかんでも右足でっていうのはマニュアル車だけでいいと思うんです。

こういう痛ましい事故が起きて、いろいろと考えますけど結果何も対策が出来てませんよね。

やはり免許も年齢で強制的に返納させる仕組みにして言ったほうがいいのかもしれないです。

もちろんインフラを整えないと、みんなの移動手段をサポートできなければ、それはそれで生活ができない人もいる。

難しい問題です。