手動式のオイルチェンジャーを買ってからというもの、多岐に渡って使用しています。エンジンオイルの交換だけではなく、ATFの交換もDIYで可能になりました。
さて、今回ATFを交換してみたわけですがその率直な感想を書いてみたいと思います。
10年落ち、走行4万キロオーバーで初交換したATF
我が家のシエンタは中古車で買いました。もともとうちのお客さんが乗っていた車です。整備歴などはすべてデータとして残っています。
購入時の走行距離は1万キロ台でした。これが3年弱で4万キロまで伸びた。この間エンジンオイルの交換は何度か行ってきましたが、ATFは交換したことがありませんでした。
年式と距離的に考えると、巷で言うところのATF交換を見送るかどうか?というギリギリのポイントまで差し掛かっていたので、今回交換してみました。
オイルチェンジャーでできる限り吸い取って、新油をレベルゲージから入れるという作業です。お店で行うATF交換はチェンジャーを使って、6~7リットルを希釈しながら交換していきます。
そこまでのATFを用意してなかったので、吸えるだけすってから新油を入れる作戦です。
チューブの中を通っていくATFの汚いこと。さすがに無交換だけあります。後述するアトレーよりも真っ黒です。
ジョウゴを使ってレベルゲージから新油をいれます。
果たしてその結果はどうか?
これは意外なことながら、全く体感ができないということです。いい意味で。
そもそもこのシエンタ、過酷な環境化で使われながらもほとんどシフトショックなども感じられない状態だったのです。
確かにオイルは新しくなったけれど、ほぼ体感ができないレベルでした。まあなにかしらの副作用がでなくてホッとしています。
これからは2万キロちょい走ったらまた交換しようと思ってます。
走行11万キロオーバーの車にATFを交換してみた結果
今度は中古で買ったアトレーワゴン。この車の現状は走行距離11万キロオーバーです。これもお客さんが乗っていた車を下取りしたのを買いました。
車のメンテナンスに理解を示してくれる前オーナーだったので、ATFは2回過去に交換されています。
前回交換されてから3万キロまでは走ってないかな?しかし、シフトショックは感じられるレベルまできています。
アトレーは純正のフルードがうまく手に入らなかったのでATメーカーのアイシンが製造しているATFを使いました。
ちゃんと適合はOKです。何しろATメーカーだけに安心です。
さすがに過去2回交換されているだけあって、排出されるオイルはシエンタよりも綺麗です。
それでもATのシフトショックはアトレーの方が大きく感じます。
こちらも抜けるだけ抜いて新油をいれる作戦。最終的に1リットルくらい余ったので3リットルくらいは入れ替えが出来た計算です。
ATって、トルクコンバーターの中にもフルードが入ってるので、全量交換は難しいです。20リットル位を使って圧送するチェンジャーでない限りは希釈法で交換をするしかない。
それでも効果があるのか?結果はいかに?
こちらは体感ができました。明らかにシフトショックが小さくなったのです。ここまで体感ができるとホッとします。
今ってATFが交換できないメーカーがかなり多くなってきています。車の寿命までフルードを使い切るという考えもさることながら、下手に交換をされて調子を狂わされるのが困るというのがメーカーの考え。
それでもオイルは間違いなく劣化して汚れて、性能が低下していきます。交換できるものであれば交換したほうがいい。
2台のATFを交換してみましたが、気分的にすっきりしました。そして意外なのはATF自体はエンジンオイルよりも安く買えるということ。
自分で交換ができるようになれば、手間暇だけでコストはあまりかからないです。DIYでATFが交換できるようになれば最高です。