MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

1つ200円台で買えるオイルフィルターを買って取り付けてみた結果思うこと

ぼくはDIYでオイル交換をするので、どちらかというと早いスパンで交換しています。昔載っていたスポーツカーなどは、オイル交換と同時にオイルフィルターも交換していました。

 

通常であればオイルフィルターはオイル交換2回に1回交換でもOKと言われています。ですが、オイルフィルターの中にも古いオイルが入っているために、新しいオイルを入れても混ざってしまい、新油が若干劣化した状態でスタートしてしまう。

それが嫌で自分が思い切り大切にしていたスポーツカーたちは、オイル交換と同時にフィルターも交換していました。

 

ふとネット通販を見ていると、オイルフィルターが安い。純正のオイルフィルターってほとんどが1つ1000円オーバーです。それがなんと200円台で買えてしまう。

ということで試してみました。

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ネットでほぼ最安値のオイルフィルターです。実売で1つ210円弱。25個まとめ買いです。このくらいの量を買えば送料がかかっても痛くありません。

 

シエンタとアトレーの分を買いましたが、それぞれ10個以上。10回のオイル交換と同時交換しても3万キロ以上もつ計算。

 

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こちらがダイハツ・スズキ用です。

 

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こっちがトヨタ用。

 

エレメントレンチは64mmのでOK

 

 

僕もKTCのカップレンチを愛用しています。

 

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中身のろ紙を分解していないので、性能的にどうかとは言えません。まずはちゃんと装着ができて取り付け的に問題ないのかをチェックしました。

 

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交換したのはまずはシエンタから。オイル交換の時期だったので前回も交換したけど同時に交換。

 

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オイルはチェンジャーで上抜きしました。フィルターを外して出てきたオイル。実にこれだけの古いオイルがフィルターの中にはいっています。

 

いくらオイルフィルターをオイル交換2回に1回交換でもいいとはいえ、この古いオイルと混ざっちゃうと考えると気持ちもあまりよくありません。

 

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オイルフィルターって、ネジの径とパッキンの位置さえ合ってれば大きかろうが小さかろうが漏れはしません。

 

昔のディーゼルエンジンって、巨大なフィルターがついていました。ですが今のディーゼルは中身だけ交換ができるタイプになってきています。

 

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基本的なことですが、オイルフィルターのOリングにオイルを塗り塗りします。これはねじれ防止で大切な儀式。

 

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そして取り付け面はきちんと綺麗に清掃します。ゴミが噛み込むとオイル漏れの原因になります。

 

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手で回るだけ回します。最後にカップレンチで少し増し締めする。

 

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締めすぎると次回取れなくなるので注意。

 

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フィルターの分だけオイルが抜けたので、添加剤を入れて量を合わせました。そしてエンジンを始動。当然のことながらもれはありません。

安いオイルフィルターはありか?

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それでは総評です。安いオイルフィルターはありかなしか?

 

これはDIYで頻繁にオイル交換をするのであればありだと思います。その理由は、もしオイルフィルターの濾過能力が純正に届いていなくても、毎回交換することで古いオイルが新油に混ざるのを避けられること。

 

頻繁にオイル交換をする人はフィルターにそんなにゴミなどはつまりません。なので、古いオイル問題を考えるとこちらのほうがメリットが高い。

 

何より200円台で購入が出来れば、純正の5分の1ですむ。その分毎回オイルと一緒に交換するのがありなんじゃないかなと。

 

僕もオイルフィルターを買い込んだので毎回交換をしようと思っています。DIY派にはありな格安オイルフィルターでした。漏れもなく問題なしです。

走行11万キロオーバーと4万キロオーバーでATFを交換してみて感じたこと

手動式のオイルチェンジャーを買ってからというもの、多岐に渡って使用しています。エンジンオイルの交換だけではなく、ATFの交換もDIYで可能になりました。

 

さて、今回ATFを交換してみたわけですがその率直な感想を書いてみたいと思います。

10年落ち、走行4万キロオーバーで初交換したATF

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我が家のシエンタは中古車で買いました。もともとうちのお客さんが乗っていた車です。整備歴などはすべてデータとして残っています。

 

購入時の走行距離は1万キロ台でした。これが3年弱で4万キロまで伸びた。この間エンジンオイルの交換は何度か行ってきましたが、ATFは交換したことがありませんでした。

年式と距離的に考えると、巷で言うところのATF交換を見送るかどうか?というギリギリのポイントまで差し掛かっていたので、今回交換してみました。

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オイルチェンジャーでできる限り吸い取って、新油をレベルゲージから入れるという作業です。お店で行うATF交換はチェンジャーを使って、6~7リットルを希釈しながら交換していきます。

そこまでのATFを用意してなかったので、吸えるだけすってから新油を入れる作戦です。

 

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チューブの中を通っていくATFの汚いこと。さすがに無交換だけあります。後述するアトレーよりも真っ黒です。

 

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ジョウゴを使ってレベルゲージから新油をいれます。

 

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果たしてその結果はどうか?

 

 

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これは意外なことながら、全く体感ができないということです。いい意味で。

そもそもこのシエンタ、過酷な環境化で使われながらもほとんどシフトショックなども感じられない状態だったのです。

 

確かにオイルは新しくなったけれど、ほぼ体感ができないレベルでした。まあなにかしらの副作用がでなくてホッとしています。

これからは2万キロちょい走ったらまた交換しようと思ってます。

走行11万キロオーバーの車にATFを交換してみた結果

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今度は中古で買ったアトレーワゴン。この車の現状は走行距離11万キロオーバーです。これもお客さんが乗っていた車を下取りしたのを買いました。

 

車のメンテナンスに理解を示してくれる前オーナーだったので、ATFは2回過去に交換されています。

前回交換されてから3万キロまでは走ってないかな?しかし、シフトショックは感じられるレベルまできています。

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アトレーは純正のフルードがうまく手に入らなかったのでATメーカーのアイシンが製造しているATFを使いました。

 

 

 

ちゃんと適合はOKです。何しろATメーカーだけに安心です。

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さすがに過去2回交換されているだけあって、排出されるオイルはシエンタよりも綺麗です。

 

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それでもATのシフトショックはアトレーの方が大きく感じます。

 

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こちらも抜けるだけ抜いて新油をいれる作戦。最終的に1リットルくらい余ったので3リットルくらいは入れ替えが出来た計算です。

 

ATって、トルクコンバーターの中にもフルードが入ってるので、全量交換は難しいです。20リットル位を使って圧送するチェンジャーでない限りは希釈法で交換をするしかない。

 

それでも効果があるのか?結果はいかに?

こちらは体感ができました。明らかにシフトショックが小さくなったのです。ここまで体感ができるとホッとします。

 

今ってATFが交換できないメーカーがかなり多くなってきています。車の寿命までフルードを使い切るという考えもさることながら、下手に交換をされて調子を狂わされるのが困るというのがメーカーの考え。

 

それでもオイルは間違いなく劣化して汚れて、性能が低下していきます。交換できるものであれば交換したほうがいい。

 

2台のATFを交換してみましたが、気分的にすっきりしました。そして意外なのはATF自体はエンジンオイルよりも安く買えるということ。

 

自分で交換ができるようになれば、手間暇だけでコストはあまりかからないです。DIYでATFが交換できるようになれば最高です。

DIYでATFを交換してみた。気をつけたほうがいいことと、必要な工具などを紹介

生まれて初めてDIYでATFを交換してみました。今までなんでやらなかったのかというと、道具もないし、いろいろ気を使うしで敬遠していたんです。

しかし、この前手動オイルチェンジャーを買ってみたので、それではATFも交換してみようか?とチャレンジしてみました。

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今回僕が買って、実際につかった道具はこちら。

 

 

toolsisland (ツールズアイランド) 手動式オイルチェンジャー 能力4L/分 容量6L(簡易日本語説明書付き)
 

 

 

(STRAIGHT/ストレート) じょうご 多機能タイプ 36-21645

(STRAIGHT/ストレート) じょうご 多機能タイプ 36-21645

 

 

 

(STRAIGHT/ストレート) ノズルセット じょうご/オイルジョッキ用 細口延長タイプ 36-445

(STRAIGHT/ストレート) ノズルセット じょうご/オイルジョッキ用 細口延長タイプ 36-445

 

 

 

つかった道具はこれだけ。オイルチェンジャーでATFを上抜きして、じょうごを使ってゲージの筒からATFを入れました。

入れたオイルは純正のATFです。

 

 

ATFは純正が安心ですね。規格があってれば間違いないけど、意外と純正ATFが安かったので迷わず選択しました。

 

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エンジンオイルの交換時と同じですが、まずはエンジンを2~3分程度かけてATFを温めます。あまりエンジンをかけすぎると、油温があがりすぎてオイルチェンジャーに負担がかかるのでほどほどがいい。

 

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ATFを抜く前に、ゲージを抜いて量を確認しておきます。ATFのレベルチェックはメーカーで様々です。多くはエンジンをかけたままの状態でレベルゲージを点検します。

コールドとホットそれぞれのゲージがあるので、量をチェックしておくこと。

 

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レベルゲージと吸入チューブの寸法をある程度測って、ゲージ部分に差込オイルチェンジャーをポンピングします。

 

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ポンピングするとちゃんとオイルが吸い出されてきます。

 

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真っ黒です。このシエンタ、走行4万キロオーバーですが一度もATFを交換したことがありません。これ以上距離が進むと交換をするのが微妙になってしまいます。

 

過走行の車にATF交換をするとスラッジが途中で引っかかったりして、不具合がでることがあるのです。その前に交換。

 

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用意しておけば良かったなと思ったのが、メモリのついた容器。排出したATFの量を測って、同じ量をミッションに戻すのが量を合わせる一番の近道です。

 

ぼくは用意してなかったので、とりあえず吸えるだけ吸ってみました。

目分量で3リットル弱は吸えた。

 

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ATFを吸いあげたら、ストレートのアタッチメントをつけたジョウゴをセットしてATFをいれます。

 

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この辺はほとんど勘で入れています。3リットルくらい感覚で入れてからエンジンを始動してレベルチェック。

やはり量が少なかったので、もうちょっとATFを注ぐ。そしてレベルチェック。この繰り返しですね。

排出した量をそのまま入れることができれば、こんなに手こずりません。ここは次回要改善事項ですね。

 

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エンジンをかけながらレベルチェック。シフトレンジをPから1まで動かして、ゲージを抜いてみる。完全暖気まではいっていないけどホットレベルで真ん中よりも上まできていたのでよしとします。

ATFは入れすぎても少なすぎてもダメです。

 

自分でATFを交換してみた結果

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というわけで総評。

ATFを自分で交換してみてどうだったのかというと、

良かった点

・道具を揃えれば低コストでATFを交換できる。トヨタ純正のATFはネットで買えば4リットル3000円しないでゲットできます。

・ジャッキアップする必要もなく、作業自体は難しくない

 

改善点

・オイルの量を合わせるのが大変。レベルチェックを簡単にするために、排出量と注入量を合わせる方がよかった

 

ATFの値段が安いので、一度作業して成功しているので自信につながりました。それとともにもっと頻繁にATFも交換してあげようかなという気持ちになった。

結果、DIYで交換ができるということは強みになりました。

シエンタに0W-20を入れたら、なんとなくエンジン音が大きくなった気がしたのでTAKUMIの添加剤を入れてみた結果

先日オイル交換をしました。初オイルチェンジャーで交換をしたのです。

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前にオイルを交換してから3500kmほど走行していました。まだまだオイルとしては使える状態でしたが、9月の末にちょっと山の方へ遠征にいく用事があったので早めに交換しました。

 

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オイルチェンジャーでオイルを抜いて、入れたオイルは0W-20。

シエンタの説明書を見ると、年式は若干古いけど0W-20の粘度も設定としてはありとなっていたので、入れてみました。

 

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この日は外気温が久しぶりに30度を超す真夏日に逆戻りしていました。エンジンをかけると、なんだかいつも以上にメカニカルノイズが目立つ・・・。

 

うーん、なんか嫌だなぁ。そう思っていた時に、そういえば前に買っておいた添加剤があることを思い出しました。

それがこちらです。

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TAKUMIの添加剤です。

 

 

この添加剤の謳い文句に、粘度を5ポイント増強するというものがあった。つまり、0W-20から若干粘度を硬くしてくれる。

早速入れてみることに。

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前に交換したオイルフィルターですが、添加剤を入れるとオイル量が増えちゃうからオイルフィルターを交換してオイルを排出。

 

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新しいオイルフィルターを取り付けて、添加剤をいれます。

よーく振ってから注入。

 

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KUREのモーターレブなどはクリーム色していますが、この添加剤は水飴っぽい感じです。これはいかにも粘度を増強してくれそうな雰囲気。

 

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全量投入。

 

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しばらく放置。全量入れてオイルレベルゲージを抜いたらちょうど満タン。いい感じです。

 

このあとアイドリングを5分程度させます。エンジンオイルとマゼマゼするのですね。その後通常走行が可能になるということです。

添加剤を入れてみた結果はどうなのか?

これが意外と優秀でした。確かにメカニカルノイズが少なくなったと思います。カチャカチャ言っていたエンジン音が静かになりましたね。

ぼくはあまり体感できない方なんですが、この添加剤は入れてみてわかりました。素晴らしい。そもそも真夏にオイル粘度を下げてしまったところが問題ですね。冬に粘度を下げるのはありだけど、夏はやはり粘度は高めの方がいい。

油膜が薄くなりすぎるとエンジンに負担がかかります。この添加剤は粘度を増強してくれるということで、よかったです。

粘度を増強するということですが、0W-20から0W-25へと変わるようです。後ろの数字が5ポイント増強するわけですね。

なんにせよ、これから外気温も下がってくるのでまあいっか。ちょうどいい添加剤があってよかった。

 

 

こういう時のために一本買っておいてもいいですね。

 

手動オイルチェンジャーで上抜きオイル交換をした後に、下からオイルが出るか検証してみた

オイル交換の時期が来たので、ちょうど試したかったオイルチェンジャーを検証してみます。

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今回僕が買ったのはこちらのオイルチェンジャー。

 

toolsisland (ツールズアイランド) 手動式オイルチェンジャー 能力4L/分 容量6L(簡易日本語説明書付き)
 

 ツールズアイランドの手動オイルチェンジャーです。レビューで評価もそこそこだったし、値段もお手頃だったので買ってみました。

 

いつもオイル交換はドレンボルトを外して、オイルパンからオイルを抜いていました。下抜きというやつです。整備工場やガソリンスタンドでオイル交換をするのとほぼ同じ方法。

 

オイルチェンジャーを使うと、オイルレベルゲージからストローのようなもので吸い上げてオイルを抜きます。

 

今回検証したかったのは、上抜きと下抜きのどちらがオイルを抜けるのか?ということ。これはエンジンや車種によっても大きく変わってくると思います。

シエンタで試してみました。NCP85という型式でエンジンは1NZです。

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オイルチェンジャーを組み立ててみました。自転車の空気入れのようにポンピングをして負圧を作り出し、ストローで吸い上げる。

 

エンジンが完全に冷えているとオイルも粘度が固い為、2~3分アイドリングをさせます。あまり油温を上げてしまうとオイルチェンジャーのゴムやプラスチック部分に悪影響がでるので、2~3分程度で十分かな。冬はもうちょっと回したほうがいいかもしれないですね。

 

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この手のオイルチェンジャー全てに言えることですが、ストローを挿す目安はレベルゲージの長さです。ATFの交換もそうですが、ちゃんと一番下の部分にストローが設置できないと完全にオイルが抜けないんです。

なので、どの程度ストローをさせばいいのかをゲージで長さを調べておく。

 

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ゲージと同じ長さ位をさしこむのが目安です。

 

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オイルレベルゲージを抜いたところにさしこんでいく。カテーテルのようです。

ちなみにこの1NZの場合、エンジンのオイルパンに当たるとコツコツといった感触があってわかりやすい。ちょうどゲージと同じ長さくらいの場所です。

 

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ゲージをさしたらひたすらポンピングします。この時、ポンピングの部分の根元をちゃんおさえておく。ポンプの部分ってネジで止まってるわけでもなく、ただゴムパッキンで合体してるだけ。

ここからエアを吸い込むと負圧になりません。

ポンピングしていくとどんどん重たくなっていけば大丈夫です。

 

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オイルが吸い込まれていきます。

 

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放置したりポンピングしたりを繰り返します。意外と時間はかかりますね。

 

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大方のオイルが抜けると、エアがかんできます。すると負圧が抜けてしまうのでポンピングして少しでも多くのオイルを吸い出します。もうちょっとですね。

 

オイルがほとんど出てこなくなったらOK。

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このオイルチェンジャーは6リットルの容量です。半分よりちょっと上くらいまで抜けています。3リットル弱は抜けたことになりますね。

 

オイルチェンジャーで抜いたあと、ドレンボルトを外してみる

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問題はここからです。オイルチェンジャーで上抜き下あとに、ドレンボルトを外してみます。これでオイルが出てくるようでしたら、この車は上抜きには適していないということになります。

 

ドレンボルトを抜いたほうがたくさんオイルが抜けるようじゃ、量にもよるけど意味がないですからね。

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さあ、どうかな?

 

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!!!オイル、全く出てきません。すごい。

 

だけど右前輪を少しだけ持ち上げているので、ジャッキダウンさせてみます。

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ジャッキを下げてもオイルは出てきません。真空の上抜きの方がシエンタの1NZはオイルがたくさん抜けることがわかりました。

 

この結果、もうオイル交換は下抜きをする必要がなくなったわけです。上抜きの方が楽ですからね。

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あとはドレンを締めて、オイルを注ぎます。

このオイルチェンジャーなかなかやります。

オイルの排出も楽チン

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オイルの排出も楽チンです。ストローとポンプを本体から外します。

 

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先っぽを付け替えて、廃油受けにあけるだけ。

 

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こんなに楽チンにオイル交換ができるなら、もう少し頻繁にオイル変えちゃおうかなぁなんて気にもなってきます。

このオイルチェンジャーを買った理由は同じ方法でATFも交換しようと思ってるからです。それはまた後日お伝えします。

一家に一台オイルチェンジャー!便利な道具です。違う車でも随時試してみます。

toolsisland (ツールズアイランド) 手動式オイルチェンジャー 能力4L/分 容量6L(簡易日本語説明書付き)
 

 おすすめです!

明らかに製造部品に問題があるのにリコールにならない理由は何?

世の中には頻繁に壊れる部品があります。最初に遭遇すると、

「お、こんな部品も壊れちゃうんだな。」

という印象を受けますが、これが頻繁に遭遇すると

「なんかおかしくない?」

と、疑問を持ち始めます。当然のことながらそういう現場の声はメーカーへ少なからず届いてきます。ディーラーでは、特に初期モデルで故障が発生した場合、数が集まってきたら検証をしてサービスキャンペーンやリコールを考え出します。

それでもリコールにならない部品っていうのもやはり存在するわけです。

一番有名どころはこちら。

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スズキのビスカス。別名ロータリーカップリングと呼ばれるものです。4WDの車についています。プロペラシャフトのちょうど中間についていて、前後の回転差を制御する。これがないとどうなるか?

ホンダのアクティなどに乗ったことがある人で、車庫入れしたことがあればわかります。アクティってフルタイム4WD。車庫入れをしようとするとその駆動が邪魔をしてとてもやりにくい。

そういうことをビスカスがついていることで緩和している。

しかしこのビスカスが壊れます。頻繁に壊れるし、部品代が5万円オーバーだったりするので、メーカーでも保証延長を打ち出しました。

保証延長がかかっている間に壊れて交換ができればいいですが、そうでない場合は実費で交換になります。こういうのって何故リコールにならないのかなって。

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この他にもKFエンジンのウォーターポンプもどうなのかなぁって思います。保証延長がかかっているものもありますが、総じてよく壊れます。

基本的には3年6万キロが保証範囲となっています。

そうかと思えば、今更リコールにするっていうケースもありますよね。スバルサンバーのクランクシャフトプーリーなんかがそうです。

ずーっとクランクシャフトプーリーを交換し続けて、なんでリコールにならないんだろうと思い続けて数年後。今更のリコール。有償で交換してきたユーザー全てに、交換した証拠を出して賠償するのは無理があります。

リコールが出る前に該当部分を修理交換した場合って、返金してもらうことができる場合があります。当然、交換したという確固たる証拠や納品書のコピーなどを提出する必要があるんですけどね。

だけど全てを返金するのは難しい。どうするか?やっぱりリコールを受けてくださいということになります。また新品部品に無償で交換しましょうと。

リコールになる、ならないの境界線はなんだろう?走行性能など、故障するとまずい部位であればリコールになるのかというと、そうでもありません。

これはリコールにしないとまずいだろうっていう故障についても、リコールになりません。その辺のさじ加減、詳しく知りたいです。

よく舐めるアルミのオイルパン問題を解決する方法は?

それにしても数が多い・・・。オールアルミエンジンのドレンボルトを外そうとしたら、ヌルっといういやーな感覚・・・。

アルミオイルパンのネジ山が舐めている・・。もう一体どのくらい遭遇したかなっていうほど多いです。

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一番多いのがダイハツのKFエンジンですね。次いでスズキのK6A。どちらも相当な数がでているので遭遇する確率が高いんでしょう。

どちらかというとダイハツKFエンジン。こちらのほうが圧倒的にネジ山舐めているエンジンが多いです。

初期型のKFエンジンであれば、ドレンボルトが短いタイプを採用しています。これを後期型のネジ山の長いモノに交換すれば、舐めていない置く部分のネジ山を使うことができます。

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それでもダメな場合は、タップボルトという便利なボルトがあります。これを使えば舐めたネジ山でもちゃんとトルクが掛かるようになる。

ネジを締めながらネジ山を形成するボルトです。

 

サンツール(SUN TOOL) ST-691 タップボルト 12P1.25X2 ST-691

サンツール(SUN TOOL) ST-691 タップボルト 12P1.25X2 ST-691

 

 

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僕も実際にタップボルトを試したことがありますがちゃんとグリップするのでおすすめできます。

しかし世の中どうやら第三段階に入ったらしい。どうしたのかというと、タップボルトを使っていてもさらにネジ山を舐めてしまう場合。オイル交換の数をこなしていけば、オーバートルクで締められてまた舐める。

要するに交換をする人の技術次第なんでしょうけど、オイル交換って決まったお店以外でもやります。そちらで舐められたらどうしようもできません。

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最終的にはオイルパンを交換しないといけないことになります。ですが、その前にうちの会社ではリコイルを使って修正します。これでダメなら、さらにオーバーサイズのリコイルをするかとか、オイルパンを交換かなとなっちゃいます。

根本的に、どれだけネジ山を修正しても作業する人が舐めちゃったらどうしようもない。

どうするべきか?

オイルドレンコックを装着する

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オイルドレンコックというアフターパーツがあります。これは、ドレンボルトの代わりに装着することで、ネジを外さないでオイル交換ができます。

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この弁を開ければオイルが排出されるわけです。オイルの量が多いトラックドライバーさんが、自前のトラックに取り付けることが多いです。

これ、乗用車や軽自動車にも使えるサイズがあるのです。

オイルドレンコックをつければ、ネジ山のを防げます。

オイルを上抜きする

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続いてオススメなのが、そもそも上抜きでオイル交換をするという方法。ドレンボルトを外さなければ舐めることはない。

この2つはどちらかというとDIY派におすすめですね。

僕も悪名高いKFエンジンオーナーになったので、今のところはネジ山は舐めていないので、マグネットドレンボルトを装着したらしばらくは上抜きをしようかなと思っています。

上抜きの方が量を抜ければ下抜きにこだわる必要がありません。今度試してまたお伝えします。