MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

ISCが壊れた時、ECUも壊れている可能性がある!その理由は?プレオの場合

プレオでエンジン不調ということで入庫しました。

アイドリングが不調を起こしていました。

調べていくと、アクセルをONからOFFにした後の信号待ちなどでストールします。

吸入空気量が足りない様で、エンジン回転数を上げようとしてもエンストすると。

まずはISCを脱着して付着しているカーボンを落として、スロットルも掃除してみました。

すると、随分と改善はされました。

が、山道の登りなどでテストすると、それでもまだエンストします。

相談した結果、しっかり治したいと言うことなので、スロットルボディをリビルトで交換することに。

なぜスロットルをリビルトで交換するかと言うと、交換したいISCもセットで付いてくるからです。

スロットルポジションセンサもついてきます。これでいて値段はISCの新品部品価格にちょっとプラスしたくらいで買えるので、コスパが非常に高い。

スロットルボディって、交換する時はどんな時か?

基本金属部品で、取りついてるセンサ類を外せば掃除ができます。

しかし、掃除をしてもたまにバタフライ部分などが、カーボンが付着していたために段付きを起こしている可能性があります。

電子制御スロットルの場合、アイドリング制御もスロットルが担当するので、段付き摩耗を起こしていると正確に空気を取り入れられません。

こういった場合、交換するしかない。金属でも開閉を繰り返すことですり減ると言うことですね。

エンジンのキーも同じです。金属製のキーが使ってくるとすり減ってきて、回りにくくなるのはしょっちゅうです。

ISCが壊れた時に調べないといけないのは、内部がショートしているのかどうか?

ISCの回路はリレーからプラス電気が来て、ISCに入ります。そこからECUに入ってアースに落ちる。

といった回路になっています。

ISCのステップモーターの3、4箇所のコイルの抵抗を調べて、ショートしている場合、そのままの電気がECUに入っています。

すると、負荷がかかってコンピューターも壊れている可能性があると。

そのため、ISCを交換しようとする時は、抵抗値を計測してショートしているのか、単純にカーボン付着なのかを調べる必要があります。

もしショートしている時は、ECUの交換を視野に入れないと完全に治らない可能性があるので注意です。