昔の車といえば、アクセルペダルとエンジンのスロットルボディーがワイヤーでつながっていました。
今の車はスロットルボディにモーターをつけている、電子制御スロットルがほとんどです。
電子制御スロットルのメリットは、きめ細かな制御が可能であること。
人間には難しい開閉などをECUが演算して適正なアクセル開度を出してくれること
ISCも必要なく、スロットルだけで多くの制御ができてしまう。
と、いいことずくめの機構なんですが、これは壊れたらたちが悪いのであります。
たとえば、何らかの故障で、アクセルスイッチの信号が届かない場合は
もはやペダルを踏んでもスロットルは開いてくれない。つまり進むことが、アイドリング回転数でしか出来ない。
あといろいろな電子デバイスに障害が出たら、何らかの制御を与えてしまう。
電子制御スロットルには、スロットルバルブにカーボンが溜まってしまったら
普通にキャブクリーナーにて掃除をしてはいけません。
ECUは、エンジンを切ったときに必ずスロットルバルブ開閉位置を毎回毎回学習しています。
それが、カーボンが溜まっていた部分をいきなり綺麗に落としてしまうとECUがその変化に混乱してしまいます。
カーボンを落としてしまったということは、ECUにとってみたら電子制御スロットルバルブを交換したと認識してしまうこともあるんです。
なので、日産の場合は
スロットル全閉位置学習
急速TAS学習
この2つを行って、ECUに電子制御スロットルを初期化させないといけなくなってしまうんですが、この急速TAS学習なるものは、ものすごく難しい。
診断機があれば、TAS学習という項目を選ぶだけでOKです。一応手動でも急速TAS学習ができるように設定されてますが、それが非常に難しい。
参考までに書いてみます。
スロットル全閉位置学習
キースイッチをON→OFFにする
(キースイッチOFF後約5秒間保持する)
これでスロットルが動く音がきこえます。これにて完了。
つまり車に乗り降りするときに必ずECUが行っている学習です。
急速TAS学習
1、アクセル全閉のままキースイッチをON
2、キースイッチON後3秒経過してから、アクセル全開、全閉を5秒以内に5回繰り返す(アクセル全閉で終わること)
3、アクセル全閉から約7秒後にアクセルを全開にし、
約20秒間その状態を保持(約10秒後にエンジン警告灯の点灯開始)し、
エンジン警告灯が点灯したら5秒以内にアクセルを戻し(全閉じ)エンジンを始動する→急速TAS学習開始
4、約20秒間で学習は完了するのでキーはOFFにしないこと
5、急速TAS学習が完了したことを確認
キースイッチをOFFにして、約10秒以上経過してから再始動
アイドル回転数、点火時期が基準内であることを確認
かなりややこしいでしょう。
因みにアクセルペダルについているアクセルポジションセンサのコネクタを誤って外してしまったらアクセル全閉学習を行う必要があります。
アクセル全閉学習
スロットル全閉位置学習を5回繰り返して行う
カーボンが溜まって来たかといっても、安易に清掃するのはやめてください。
逆に壊れてしまいますから。
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