車のリコールとサービスキャンペーン、改善対策って何がどう違うのか？

自動車の不具合で、リコールという言葉を聞いたことがあると思います。リコールは、メーカーが不具合箇所を無償修理をするものです。

ただこのリコールの他に改善対策とかサービスキャンペーンと呼ばれるものもあります。

それぞれ何がどう違うのかを調べてみました。

最初にわかりやすく要約します。

リコール＞改善対策＞サービスキャンペーン＞保証延長

・リコールは保安基準に適合しなくなる、もしくはおそれがでる不具合のもの

・改善対策は道路運送車両の保安基準には適合しているが、不具合が発生した場合に安全確保及び環境保全上看過できない状態

・サービスキャンペーンはリコールや改善対策に該当しないような不具合で、安全確保及び環境保全とは直接関係のないもの

・保証期間延長はメーカーが、特定の不具合に限定して保証期間や距離の延長を行うもの

と、このようになっています。

一応国土交通省で定められているそれぞれの定義については以下のとおりです。

メーカー等による自主的リコール（改善措置の届出）

リコールとは、同一型式の一定の範囲の自動車又は特定後付装置* （以下「自動車等」という。）が、その構造・装置又は性能が安全確保及び環境保全上の基準である「道路運送車両の保安基準」（昭和２６年７月２８日運輸省令第６７号、以下、「保安基準」という。）の規定に適合しなくなるおそれがある状態又は適合していない状態であって、その原因が設計又は製作過程にあると認められるときに、販売後の自動車等について、保安基準に適合させるための必要な改善措置を行うことをいう。

その際、自動車又は装置メーカー等は、不適合の状態、その原因、改善措置の内容等をあらかじめ国土交通大臣に届出ることが必要となる。

また、自動車メーカー又は装置メーカー等は、リコール届出後からユーザーに対して不具合の内容等を通知し、早期に改善のための措置を行うよう努めるものとされている。

国土交通省HPより引用

改善対策とは、リコール届出と異なり道路運送車両の保安基準には適合しているが、不具合が発生した場合に安全確保及び環境保全上看過できない状態であって、かつ、その原因が設計又は製作過程にあると認められるときに、自動車メーカー等が、改善のための措置を行うことをいう。

サービスキャンペーンとは、リコールや改善対策に該当しないような不具合で、安全確保及び環境保全とは直接関係のないものについて、必要な改善措置を行うことをいう。

保証延長とは？一般的に自動車に関しては、各メーカーによって、３年６万キロや５年８万キロといった保証期間が定められており、その期間や距離以内で不具合が発生した場合は無料で改修されている。保証期間延長とは、メーカーが、特定の不具合に限定して保証期間や距離の延長を行うものである

国土交通省HPより引用