エンジンオイルを交換する時、一般的にオイル交換2回に1回の頻度でオイルフィルターも交換しないといけません。
オイルフィルターって、人間で言うところの腎臓になります。
血液を濾過する役割の腎臓。エンジンオイルはエンジンにとって血液で、オイルフィルターはその異物を除去しています。
ディーラーで整備をするとオイルフィルターは当然純正品を使われると思います。
しかし、オイルフィルターには純正以外にも社外品と格安品が存在します。それぞれを分解してみました。
フィルターというのは、中を見てみないと全くわかりません。
純正部品、純正推奨の社外部品、そして格安品を分解してみました。
純正推奨の社外部品というのは、トヨタだとドライブジョイ。日産だとピットワーク、ホンダはHAMPといったメーカーになります。
値段はもちろん純正>純正推奨社外>格安とこのように変わります。
では肝心の濾紙はどうなのか?
まずは純正品。
純正のオイルフィルターが基準となりますね。
濾紙はこのようにかなり厚みがあります。
ダンボールくらいの厚みです。これで異物をキャッチしているわけです。
続いては純正推奨の社外オイルフィルター。
日産系のピットワークです。これもなかなかに濾紙が分厚いですね。
純正と遜色ない感じです。それでいて、価格は純正よりも安いのがポイントです。
最後は格安品。
濾紙を見るとどうでしょう?明らかに他のフィルターに比べて薄いです。
向こう側が透けて見えるくらい濾紙が薄い。
以上のことを踏まえて考えてみます。
まず予算に余裕があるのなら純正一択。これが一番安心です。
ランニングコストを下げたいというのであれば、純正相当品の社外フィルターがいいですね。こちらはコスパが高い。
問題は格安のフィルターです。これは自己責任において、オイル交換の頻度が高い人などなら使ってもいいかなと。
と、いうのもオイルフィルターをオイル交換2回に1回の頻度で交換すると、一つデメリットがあります。
それは、オイルフィルターの中に残っている古いオイルが、新油と混ざってしまうということ。
1級整備士の教科書に記載があります。
経年変化による劣化が大きいエンジンオイルでは、エンジンオイルとオイルフィルターを同時交換しないと、オイルフィルター内部に残っている古いオイルと新油が混ざり合うことで、新油の性能が10%から15%低下してしまうというもの。
つまり、交換頻度が長ければ長いほどオイルは劣化します。フィルターの中に残ってる古いオイルが新しいオイルに混ざると、それだけで新油の性能が10%以上も低下してしまう。
これはなかなか無視できないですよね。
そのため、順位を考えてみます。
1、純正のフィルターをオイル交換と一緒に毎回交換
2、純正相当の社外フィルターをオイル交換と一緒に毎回交換
3、純正のフィルターをオイル交換2回に1回交換
4、純正相当の社外フィルターをオイル交換2回に1回交換
5、格安オイルフィルターをオイル交換と一緒に毎回交換
6、格安オイルフィルターをオイル交換2回に1回交換
こんな感じで考えればいいのかなと。普通に使ってる人ならば、4番あたりでいいと思います。
ただし、今はネットで買うと純正のオイルフィルターも非常に安く買えるので、安く買えるのなら純正一択です。
高性能なフィルターも分解してみました。
YouTubeもやっています。いろんなグッズを試したり、実験を車でしていますのでよかったらチャンネル登録お願いします。
MHOちゃんねる メインチャンネル毎週金曜20時更新
MHOえんぢにありんぐ YouTuber チームMHOにスポットを当てたサブチャンネル
その他運営SNS等
【MHO ENGINEERING】 365日毎日更新 メインサイト
【Twitter】 フォローお願いします。