ある意味このエンジンはタフだったのかもしれません。
エンジンオイルの交換というと、今でこそ1年または15000kmといった距離を自動車メーカーは設定してきています。
軽自動車の方が常用回転数が高いので、交換スパンは短くなります。
そんな軽自動車で2万キロオイル交換をしなかったエンジン内部は、一体どうなのか？
こちらはスバルのプレオで、実に2年2万キロという間オイル交換をされないで入庫してきました。
エンジンはメカニカルノイズがひどく、オイル漏れも相当発生していました。
ヘッドカバーの裏側もスラッジでびっしりです。
驚くべきことは、こんな状況でもエンジンは回り続けていたということ。入庫した時はオイルランプも点灯していて、ほぼ入ってないような状況でしたが焼きつかなかった。
オイルシールもカッチカチで、スラッジがシャフト部からはみ出てきていて、オイル漏れを誘発していました。
では全部の車が全部、2万キロまでオイル交換をしないでもいいかというと、そうではないと思います。
途中でエンジンが焼き付いてしまう車もあるだろうし、止まってしまう車もあると思います。
たまたま運が良かったのかなと。
同型のエンジンを積んでいるサンバーでも、似たような距離オイル交換をしないでいた車を見たことがありますが、ちゃんとオイル交換をしていてもメタルがダメになってブローしたエンジンも見たことがあります。
車に疎い人は車検までの間、故障しない限り本当に何もしない人がいます。
この人は2年で2万キロなので、使用頻度は平均以上に使っていました。
が、スタンドでもどこでも何も言われないで、ほぼ限界の状態で入ってきました。
ここまでスラッジがたまると、オイルもなかなか入っていきません。
結局この車はヘッドをOHすることになりました。
オイルはメーカー指定よりも早いタイミングでの交換をお勧めします。
急激なフラッシングはスラッジを油路を詰まらせる可能性があります。
遅効性フラッシングで少しずつ溶かしていくのがいいでしょう。
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