MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

バモス、プラグ交換をしようとしたらプラグホールがオイルまみれ・・・原因は

バモスに限らずですが、ホンダのE07Aというエンジンについてです。

キャブの時から進化を続けてきた一つ目前の世代で、軽自動車全般に搭載されてきたエンジン。

最終型はダイレクトイグニッションになっています。

このエンジンでプラグ交換をしようとして、コイルを抜いたらこんな状態。

プラグホールの中身がオイルでぐっしょり・・・。

経年劣化でよくあるあるの光景なんです。

当然プラグを外すと、プラグもオイルまみれです。

このままにしておくと、プラグとコイルがオイルでふやけてしまい、失火してしまいます。

HA4など、キャブ時代でもプラグコードがオイルまみれになってしまうことがありました。

当然、整備をする人間であればヘッドカバーのパッキンを交換しないといけない!となるわけです。

ヘッドカバーのパッキンを交換すれば、ある程度はプラグホールへのオイル漏れは防げます。

しかし、あまり知られてない事実でもあるんですが、それだけでは不完全です。

どういうことかというと、実はその下のロッカーアームシャフトのホルダにも同様にOリングがあり、プラグホールへのオイル侵入を防いでいるのです。

ようするに二段構造になっていると思えばいいんですが、プラグホールパッキンを交換しているのに、オイル漏れがとまらないなぁと。

再度ヘッドカバーを開けてプラグホールパッキンを交換するのはナンセンスです。

そのため、このエンジンではタイミングベルトを交換する時期でロッカーアームも外してその奥にあるOリングもまとめて交換してしまうのが得策です。

このOリングはシリンダーヘッドを脱着しても、ロッカーアームを外さない限りは交換されない部分なので。

プラグホールへオイルが侵入すると、ヘッドカバーを開けるだけでは完治しないので注意してください。

 

 

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