MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

地味だけど重要なパーツ、チャコールキャニスターの点検・整備方法

見落としがちな部品でも、不具合が発生すると危ないです。

今日はキャニスターについて。

 


チャコールキャニスター

チャコールキャニスターは簡単に書くと活性炭です。。


何をしている部品かというと、環境に配慮して、燃料蒸発ガスを一時的に貯めておいて積極的にエンジンの燃焼室へ戻すような制御をしています。

 

大気を導入している大気フィルタの詰まりは、経年劣化で徐々に進みます。
詰まってしまったまま使い続けていると、結構な不具合がです。

 

それはなんと燃料タンクに穴が空いたりするんです。

 

ちなみにキャニスターは燃料フィルターではありません。
あくまであまった燃料蒸発ガスを貯めておいてエンジンに戻すパーツです。

 

当然燃料蒸発ガスなので、ガソリンエンジンに搭載されています。

キャニスターの点検は何をするかというと

 

配管に亀裂がないか点検


キャニスターが詰まっていないか、損傷していないか点検


チェックバルブは正常に動いているかの点検

 

とまぁこの3つを点検するわけです。

因みに、整備書に載っているキャニスターの点検方法は

 

①大気吸排口から強く吹いて、吸入口へ通気があるか点検
吸入口を指で押さえ、大気吸排口から強く吹いたとき、排気口のバルブが開いて通気があるか点検。

 

②チェックバルブ点検
バルブのタンク側から強く空気を吹き込んだとき、キャニスター側へ抵抗なく通気するか?
バルブのキャニスター側から弱く空気を吹いた時、タンク側へ抵抗なく通気するか?

不具合がある場合はバルブを交換

これが一般的なキャニスターの点検方法。

 

もし自分の車のガソリンタンクに亀裂やら、変形などが見受けられた場合はキャニスターを点検しないでそのままタンクを載せ換えてもまた変形やら亀裂が走る可能性があります。

 

 

それを覚えておいてください。

簡単に出来るキャニスターチェックは以下になります。

 

これで簡易的に大気フィルタの目詰まりが点検できます。

 

①エンジンを始動させ、暖機した後、アイドリングで少し放置。
15分後に燃料タンクのキャップを一度あけてガソリンタンク内を大気圧にします。

 

②キャップを締めて、アイドリングを30秒行い、燃料タンクのキャップを再び開けたときの吸引音の有無を確認します。

 

「シュー」といった吸引音がないことを確認してください。


「シュー」といった吸引音がある場合は、大気フィルタが目詰まりを起こしています。
但しシュー音と一緒にガソリン臭がする場合は、燃料タンク内の正圧力が排出された音であるため異常ではありません。

 

ポイントは①、②を行った後、キャップを開けたと発生するのは吸引音か排出音か?
吸引音であればガソリンの臭いはあまりしません。
排出音であれば、ガスが出てくるので強い臭いがするはずです。

 

これで大気フィルタの詰まりが点検できるというわけです。
大気フィルタが詰まってしまうと、前述したとおり、ガソリンタンクが損傷したりするので気をつけてください。

 

車種によっては、キャニスターが不良になるとチェックランプが点灯するものもあります。

 

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