MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

燃料ポンプが動かない車の修理で、安易にポンプを交換したらまた壊れる罠

昔若い頃に一度失敗したことがあり、それが糧となっているんです。

それは、エンジンがかからない車で故障原因が燃料ポンプだった場合、安易にポンプを交換してはならないというものです。

ポンプが壊れてるんだから、交換すればエンジンはかかるんです。

なぜダメなのか?ポンプが壊れた原因を追求しないといけないからです。

このサンバーもエンジンがかからないということで、レッカーしてきました。

原因を調べると、やはり燃料ポンプが動いていないようです。

ただ、この場合僕は燃料ポンプを外すだけではなくてタンクも必ず点検するようにしています。

サンバーの燃料ポンプって、インタンク方式じゃないので比較的簡単に脱着ができます。

交換して、はい終了とすると痛いしっぺ返しが待ってるんです。

 

考えれば当たり前なんですが、燃料ポンプの故障って何が原因か?

一つ目は完全なる寿命。長距離を走ってる車に多いです。

二つ目は配線やら本体やらの機械的な故障。

そして最後の三つ目は異物など混入による固着。これが危ない。

インタンク式の燃料タンクであれば、ポンプを外した時点で燃料タンクの中を確認することができます。

サンバーのように燃料タンク外にポンプがある場合、その作業を怠りがちですが、僕は必ず確認するようになりました。

昔の失敗は、ポンプを交換した数日後にまたポンプが壊れたという苦い経験をしたからです。

ポンプが壊れたのは燃料タンクの錆びが原因で、新品のポンプをつけたとしてもまたもタンク内の錆を吸い込んで固着してしまった。

旧車の整備では当たり前のことですが、非常に重要なんだなと。

燃料ポンプが壊れてしまった車は、必ず燃料タンクの内部も確認すること。

これは鉄則です。

燃料ポンプって部品が高いです。平均で2万円オーバーしますから。

気をつけてください。

 

 

 

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