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現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

ブレーキ倍力装置(ブースター)の点検方法は意外と簡単

ブレーキブースターという部品があります。

何をしているのかというと、ブレーキをしようとしてブレーキペダルを踏みますよね?その踏む力をアシストしている部品です。

その名の通り、1の力で踏み込んだとしたら2の力として発揮してくれるといったイメージです。

今回はこのブレーキブースターについて書いてみます。

ブレーキのそもそもの原理ってパスカルの原理です。ドライバーがペダルを踏んだ圧力を、パスカルの原理で四輪に伝えているんです。

ただし、踏力は人によって随分と変わるので、それをアシストしましょうというのがブレーキブースター。

昔々の車には付いていません。真空式制動倍力装置とも呼ばれています。

エンジンの負圧を使って、アシストしているんですが、これが壊れてしまうとブレーキの効きが著しく弱くなります。

 

ブレーキブースターの点検方法は以下の通りです。

 

①エンジン停止状態で、普通にブレーキを踏み込んだとき
1回目はストロークが大きく、2回目、3回目と回数を踏むに従い、ブレーキペダルと
床板との隙間が大きくなることを確認。
(要するにブレーキペダルが上へあがってくること。床までいかないこと)

 

③エンジン停止状態でブレーキペダルを数回踏んで、踏んだ状態でセルを回して
エンジンをかけます。そうしたらブレーキペダルが下がるかどうか?
エンジンをかけてみると踏みっぱなしのブレーキペダルがすぅーっと下へさがるかどうかです。

 

③エンジン回転状態で、ブレーキペダルを踏み込みこの状態で
エンジンを止めたとき、30秒間くらいはブレーキペダルの高さが変化しないかどうか。

もし①~③で不具合がある場合は、まずマスターバック本体側についているチェックバルブ、
インマニから負圧をマスターバックへ導入するバキュームホースの詰まりや漏れを点検します。


これに不具合がなければマスターバックを分解して、エアバルブ、バキュームバルブやダイヤフラムなどを点検する必要が出てきます。

 

重要なのはエアが漏れてるかどうかですね。

 

たまにブレーキブースターがこんな状態になっている車があります。

 

これはマスターシリンダーからブレーキフルードが漏れていて、ブースターの塗装が剥離している状態です。

 

ブースター云々よりもマスターシリンダーのOHや交換が必要になります。

 

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