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現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

セルモーターが回らずエンジンがかからないワゴンR!セルが回らない最悪の原因は?

これは昔の整備記録です。エンジンがかからないということで入庫してきたワゴンR

そのエンジンがかからない原因は、とりあえずセルモーターが回らないということでした。

そして、そのセルモーターが回らない原因というのが、今まで経験した中で一番最悪な結果となったものでした。

通常セルモーターが回らないというと、いくつか考えられます。

・バッテリー不良

・IGスイッチ不良

セルモーター本体不良

・配線類の不良

ざっと上げましたが、大体がバッテリーかIGスイッチ、セルモーター本体の不良であるパターンがほとんどです。

このワゴンRも一つずつ潰して行きました。

まずIGスイッチですが、キーを回した時に

「カチッ」

セルモーターが一瞬反応するので、これはシロであると判断。

では次にバッテリーを疑います。ちょっと奇妙だったのがバッテリーが弱っている場合、

カタカタカタカタとかセルモーターが回るけど非常に重たいとか、そういう症状が考えられます。

が、このワゴンRの場合、

「カチッ!」

とかなりいい音がするんです。試しにブースターでバッテリーに繋いでみましたが、結果は変わらず。

となるとセルモーター本体の不良なのか?と思いましたが、原因は違いました。

セルを点検しようと、車両をリフトアップしたらこの状態です。

オイルパンが強烈に曲がっています。

もしや・・・

クランクプーリーの17mmのネジにレンチをかけて、エンジン手で回転させてみようと思ったんです。

すると全く回らないエンジン。

そうなんです。原因はエンジンが完全に焼き付いていたんです。

どうしてかというと、オイルパンがヒットしたことにより、オイルストレーナーからオイルが吸えない状態になっていた。

その状態で走っていたらエンジンが焼き付いて固着したと。

固着したエンジンをセルで回そうとして、抵抗が掛かるだけでカチッとしかいわなかった。

これが真相です。

試しに、規定量以上のオイルを入れて、わざとクランクのメインジャーナルまでオイルが行き渡るようにして、手で回してみましたがまったくびくともしませんでした。

セルモーターが回らない最悪の原因はエンジンの焼き付きだったというケースです。

 

 

 

今ではジャンプスターターもいいものが出ています。

一番お勧めなのは、コンデンサタイプです。安全で、寿命も長くお勧めできます。

 

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