車検に出して、その後に戻ってきてしばらくたったらエンジンがかからなくなった・・・。
これは、車検を出していたお客さん側からの立場からいうと、車検で何をしてきたんだ!どうなってるんだ!
となるでしょう。
車屋さん側としたら、タイミング悪いなぁ。一体何が壊れた?
となるでしょう。
この前もこのケースがありました。
車検が終わって、間もなくエンジンがかからなくなったという苦情。見てみたら、セルモーターが壊れて動かなかった。
ここでポイントとなるのは、車検の時に壊れる前兆はなかったかどうか。そして、セルモーターが弱い車で、錆が進んでいたら、先に交換を提案していたかどうか?
今回はそのどちらもしていなかったので、お客さんに怒られてしまうわけですね。
というのも、セルモーターって、そう簡単に駄目になる部品ではないのです。
普通に使ってれば、まあ10万キロはゆうにもつ部品です。
寿命が10万キロオーバーだとすれば、5万キロ台で交換の提案をしないことが多いわけで。
ただ、わかってきたのは特定の車はセルモーターが壊れやすいということ。
それを踏まえて、今後は同じパターンのお客さんにはオーバーホールやリビルトへの交換を勧める必要があるなと。
具体的な車種っていうと、軽バンとか軽トラックの縦置きエンジンのもの。
スズキのキャリィはそこまで壊れる経験はないので。
ハイゼットシリーズが特に最近、セルモーターが良く壊れます。ということはアトレーとかその辺りも錆で融雪剤まみれになる地域の人は早めに修理をしておいたほうがいいですよ。
ATだとエンジンがかけられなくなるので、お手上げになります。