まずはこちらをご覧ください。
久しぶりに遭遇した、いわゆる足がでたエンジンです。
エンジンのシリンダーブロックに穴が開いているのが分かります。そこから顔を出しているのは、ピストンとクランクシャフトをつなぐコンロッド。
イニシャルDで拓海の親父である文太が
「暴れたコンロッドがエンジンをぶち破って・・・」
というセリフを言っていましたが、それです。
現実に起こりえるのです。
こうなってしまえば、エンジンは使えません。ブロックもピストンもクランクも使えない。ヘッドだってバルブクラッシュを起こしたりして駄目になっています。
という事で、この状態になるとオーバーホールは出来ません。再利用できる部品が90%以上ないからです。
もはや載せ替えるしか方法がないわけです。
で、どうしてこうなるのか?これは油膜不足などでエンジンが焼き付いて起こりえます。
オイルが供給されなかったり、劣化していたり、詰まっていたりで、潤滑不足になって焼き付く。
ベアリングがすり減ってガタツキが発生して最終的に折れる。
足を出す。
この車の場合はオイル量不足でした。オイル交換からオイル交換までの期間はメーカー指定のタイミングでステッカーが切ってあった。
それでも駄目だったという事は、オイル消費をしていたという事になってきます。
オイルが足りなくて焼き付いてしまった。
運行前点検をちゃんと行っていれば、まあ防げましたね。でもそれをする人の方が少ないですから。
ボンネットを開ける人なんて、このブログを読んでる人はほとんどかも知れませんけど。
一般のドライバーさんはまず開けません。
オイル消費が起きてきたら添加剤を入れるのがお勧めです。