MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

タイヤのネジを駄目にする貫通ナットは早めに袋ナットへ交換したほうがいい

冬のタイヤ交換がいよいよ始まりました。毎日のようにタイヤ交換の飛び込みで来店される人が増加しています。

タイヤ交換で何が怖いかというと、ホイールナットが緩まないとか噛んでしまうとか、クリップボルトを駄目にしてしまうというものです。

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今日もタイヤ交換をしようとしたら、ホイールナットを外す時点で

 

「あ、こりゃ駄目だなと」

 

タイヤのネジが外れなければやりようがないわけで、最終手段としてクリップボルトの交換になります。

 

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タイヤのネジが駄目になる原因って、錆がかなり大きなウエイトを占めるんです。

 

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こちらをご覧ください。

 

安いグレードって、タイヤのホイールナットにこのような貫通タイプのナットを使っています。

 

貫通ナットを使うと、クリップナットの先端がはみ出ていますよね?ここが錆びついてしまうと、ネジを外そうとしたら錆が噛みこんでしまうのです。

 

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これを見ると想像がつきますよね?

 

貫通ナットを使うと、はみ出ているクリップボルトの先端が錆びてしまいます。

 

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そしてホイールだってここまで錆びますからね。

 

雪国にとってはホイールも消耗部品の一つです。こんなホイールで走ったらいつの間にか漫画のようにタイヤが飛んで行ってしまっていた・・・。なんていう笑えないオチが待っていそうです。

 

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純正装着が貫通タイプのナットを使っていたら、その車種の上級グレードに使われている袋ナットへ交換するのがお勧めです。

 

これはダイハツですけど、ハイゼットカーゴって貫通タイプのナット。それをムーヴなどの純正袋ナットへ交換します。

 

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すると、クリップボルトが露出しなくなるので錆びないというわけです。

 

ホイールナット1つの選択でも重要なんです。

 

タイヤ交換をしようとしたら、ネジが回らない。そんな自体を避けるためにもホイールナットは袋タイプへ交換しておいてください。