先日ですが、このような記事があって見入ってしまいました。
高すぎる日本の車検! ハッキリいって「緩い」海外の車検事情 https://t.co/iTWhDsAzvs
— チームMHO 自動車整備士YouTuber (@teammho) 2021年6月3日
高すぎる日本の車検という記事です。
これ、車検整備を生業としている当事者の僕もそう思うところがあります。
ただし、我々はそれを仕事の一部として、給料を頂き生活しています。でもお客さん目線から見るとやっぱり高いよなぁと思わざるを得ません。
整備をしている側としては、これだけ大変な作業をやりきった!という達成感があり、一体あの車検はいくらかかったのか?と明細を見ます。
すると、自分が行った作業をレバレートで換算すると、工賃としてこんなにかかっていたんだなって。
それは整備を行っている側にはモチベーションにもつながっています。
僕はたまにしか現場に入らないポジションにいますけど、やっぱり明細を見ると高いなぁって。
お客さんに説明をするときに必ず金額も全て伝えるんですが、その時の電話越しの反応がやっぱり怖いですね。
でも実際に自分がその金額を払えってなると高いよなぁって。
これって自動車業界だけの話じゃなくて、うちの隣の人って道路工事の現場で働いています。お隣さんはDIYもすごくて、自分でフェンスをつくってしまった。
もちろんコンクリを買ってきて簡易的に基礎を自分で全部DIYです。物置も自分で組みたたていたので、僕も整備士として負けじと自分ちの物置はネットでバラっバラのものを買って、見よう見まねで水平を出して子供と組み立てました。
おそらく業者に頼むとかなりお金がかかるんだろうなって。
自分でできない作業を人にやってもらうとなると、対価が発生します。その対価がどうしても高いなぁって感じてしまうのは、その作業工程をその人が見ていないからでもありますよね。
話を戻して、日本の車検ってこれから先少しずつ変えていかないといけないと思うんです。
エンジン車がなくなっていくと、整備内容も大きく変わります。
整備士の資格に3級ガソリンエンジンっていうのがあるんです。2級になると2級ガソリン自動車と2級ディーゼル自動車。
この整備士の資格だって???となってくるわけですよね。
2級電気自動車なんていう資格に移り変わるのかは分かりませんが、エンジンの時代ってこれからは縮小傾向にありますから。
そうなると車検も基本は足回りがメインになってくるので、今ある整備工場の3分の1はつぶれて行ってしまうんだと思います。
特定整備になってエーミングが必須になると、ある程度の投資が必要になりますから。
日本の車業界が大きくシフトしていく中で、整備業界も変わっていかないといけない時期に来ているのは間違いありません。