この前ハイエースのスライドドアが落っこちたという相談を受けました。
スライドドアって、レールの上をローラーがゴロゴロと転がってスライドさせています。
これが落っこちるという事は、レールからローラーが脱落したということです。
原因の殆どがストッパーが効かなくなったから。普通ならレールが曲がらない限り、ローラーがレールから外れることはない構造です。
一番端っこのストッパーを超えてしまうと、ローラーがレールから脱落する。
入ってきたハイエースを見てみると、ちょっと驚きました。
ハイエースクラスになるとスライドドアもかなり大きいです。
レール上部のストッパーがもげているのがわかります。
これではドアを完全に開いたとき、レールからドアが外れてしまう。もちろんストッパーは上部だけではなく、他の箇所にもありますけど。
1つのローラーが外れると位置がずれて、スライドドアが一気に落ちる可能性もありますからね。
こちらがストッパーです。
驚いたのが、このストッパーを車に取り付けるのはたった10mmのボルト1本だけなんです。
普通2点か3点くらいでストッパーを支持しているのかなと思いましたけど、まさかのネジ1本で止まっているだけ。
これだけ重量級のドアをストッパさせるのにネジ1本でだいじょうぶなのかと。
取り付けてみたら大丈夫でした。
さすがトヨタ!
交換前と比較すると、ボルトが脱落しているわけではなく、ストッパーを支えているステーが折れていますから。
走行距離は13万キロ位です。
頻繁にスライドドアを開閉させていますから。
ある程度の走行距離に達したら、このストッパーとステーも交換したほうがいいとおもいます。
ゴムとステー、ネジを合わせて2000円しませんから。
物理的に力が加わる部位だけに、トラブルが起きる前に早期交換ですね!