MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

急速充電使い放題だった日産EVサポートプログラムを改定へ・・

その恩恵を受ける前に終わってしまったか・・・。

この度日産はZESPとよばれるEVユーザー向けの充電サポートプログラムを改定することになりました。

今までのものは月額2000円を払うことで、日産のディーラーや高速道路のサービスエリアにある充電設備を使い放題使えたわけです。これのすごいことは定額で2000円を払えば極端な話、自分で電気代を払わないでもリーフに充電することができる。

つまり2000円でどこにでも行けちゃうというもの。すごいですよね。ガソリン車では考えられないことです。2000円毎月払えば、決められた施設での充電がタダになる。

長距離を走る人にはこれ以上ないプランでした。これがシンプルというプランとプレミアムの3タイプのプラン、合計4つに分かれることになります。

今まで電気代が2000円以内くらいの移動しかしないユーザーであれば、この見直しはなんら影響がありません。ですが、たくさん距離を走る人にとっては自己負担が大きくなるわけです。

プレミアム10は月額4000円で急速充電10回まで。

プレミアム20は月額6000円で急速充電20回まで。

プレミアム40は月額1万円で急速充電が40回までとなります。

まあこれを考えると、一番高いプランであっても月1万円で急速充電が40回できるわけです。40回ガソリンを満タンにすると、比べ物にならないくらいガソリン車のほうが燃料コストが高いので、それでも安いランニングコストですけどね。

EVのメリットってやはり燃料コストの安さですよね。これから先新車がガソリン車よりもEVが台数が伸びてきたとき、日本は多分走行課税などを導入してくると予想されます。

今はガソリンからEVへの移行時代にあり、EVのパイオニア達は燃料コストで一番恩恵を受けることができました。どんどん普及していけばそりゃ急速充電もバッティングするようになります。

今までは台数が少ないからこそ、並ばなくても充電ができたわけですから。台数が増えれば増えるほどこういったプラン変更をしていかないと出先で充電する時に、問題が増えてしまいます。

もしEVの充電時間が5分程度で80%程度まで貯められるようになれば、それほど順番待ちもしなくていいでしょうね。僕がガソリンスタンドで務めていたころ、セルフ式のスタンドが軒並みできました。

セルフのスタンドって、1分あたりの流量が決まっていた。1分あたり40リットルまでしか入れられなかったんですよね。なので、大型車などは給油のセッティングやら何やらをするまでに5分くらいはかかった。

5分くらいなら並んで待ってるんですよね。みなさん。

EVも遠出をするときは、どこかで充電をしないといけない。普通に使えば家で充電。そして遠出をするときは充電スポットで充電。

週末のサンデードライバーなら問題はないですが、リーフを営業車などで使ってる人はいやーな改定になると思います。

でももっとこの先締め付けが多くなってくるのは、みえみえです。EVで最大限燃料コストの恩恵を受けられるのはもうちょっとでなくなってくるかもしれません。