MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

高性能エンジンに水抜き剤等は入れない方がいいという根拠について

主にハイオク指定車の話になります。

ハイオク指定エンジンっていうのは、なんでハイオクを指定してるのかっていうと燃調のセッティングを詰めて、ハイパワーを絞り出しているからです。

レギュラーだとノッキングが発生する領域でも、ハイオクなら耐えてくれる。

そのため、一歩進んだセットができる。

そんなハイオク指定車の中でも、さらにGT-Rや出たばかりの400RNISMOって、オクタン価が100のハイオクを使えと記載しています。

オクタン価が100のハイオクって、どこで売っているのか?

石油元売で販売されているハイオクって、オクタン価の記載が明確になってません。

そして、GT-Rの説明書にはこのような記載があります。

 

指定以外の燃料は補給しないでください。 超高性能エンジンのため、オクタン価100以上の無鉛プレミアムガソリンをお使いください。オクタン価99以下の無鉛プレミアムガソリンを使用すると、エンジン出力低下などの現象が発生することがあります。 オクタン価96以下のガソリンや軽油、 有鉛ガソリン、粗悪な燃料(高濃度アルコール含有燃料など)を使用するとエンジンを破損するおそれがあります。(レギュラーガソリンのオクタン価は91程 度です。) 1,100℃以上の超高温燃焼となり、プラグが溶損したり、シリンダーやヘッドに ダメージを与えます。また、ガソリン残量が少ない状態で水抜き剤を入れても、 同様の現象が起こるので行わないでください

GT-Rの説明書より引用

 

これを読むと、オクタン価が96を下回ってくるとやばいのが分かります。

いくらノックセンサがついて、点火時期の調整をかけたとしても危ないですね。

 

そして、燃料が減った状態で水抜き剤などを入れたりすると、同じような弊害がでると書いてあります。

 

オクタン価が下がってしまうということですね。

 

下手な水抜き剤などを入れるのはよくないし、入れるのならしっかりとしたメーカーのものを燃料満タン時に入れること。

 

高性能エンジンって、セッティングも緻密に行われているので、バランスを崩したらエンジントラブルにつながりますので注意が必要です。