まだ記憶に新しいリコールがあります。86とBRZのバルブスプリング交換リコール。このリコール、搭載されているエンジンが水平対向エンジンなのでエンジンを降ろしての作業になります。
このバルブスプリング交換リコール、マツダのエンジンでも似たような作業がでました。
マツダのエンジンは直列エンジンで、シリンダーヘッドが真上に向いているのでエンジンを降ろさなくても作業は可能でした。
ちょっと前にレクサスにもバルブスプリング交換リコールが出たこともあります。水平対向エンジンになると、ボディとの隙間や作業性を考えるとエンジンを降ろす。
興味深かったのが、バルブスプリング交換リコールが出たとき、スバルはメーカー側が作業を請け負うということで全国のディーラーから、集中センターへ車両を集めてリコール作業をしました。
スバル側としては、BRZだけでなくて、XVやインプレッサにフォレスターなど車種も台数も多いということもあったのでしょうか?
いずれにしろディーラーの負担を減らす方向に動きました。
実際に僕が住んでいる地域でも、このリコールを受けるときは2週間弱は時間がかかるのでスバルが代車を出してくれました。車両はやはり八王子へ搬入するなどしてリコール作業を行うということです。
ではトヨタはどうか?知り合いにトヨタディーラーの整備士がいて、話を聞くと販売した86は全て販売ディーラーでの作業になるとのこと。
実際に知り合いもリコール作業を行ったことがあるということで、メーカーからはガスケットキットと油脂類しか部品は提供されなかったと。ハードなリコールをディーラーでやっちゃうんですね。すごいねと感心しました。
しかもディーラーで行う場合は2週間なんて悠長なこと言ってられないということで3日かけずに一気にやってしまうという。その場で一気にやってしまえば妥当かな。
お客さんへの負担も少なくなりますね。やっぱり代車を2週間も乗ってるのは神経使いますからね。
ちょっと興味深いのが、スバルのメーカーは今月をもってリコール作業をメーカーサイドで請け負うのを終了するとの情報。
オーナーの中にはもう少し経ってからリコールをやろうと思っていた人に、スバルから電話が入ったそうです。確かにメーカーでやってもらえるものを打ち切られちゃうと自社でやらないといけなくなってしまう。
負担は大きいからですよね。この2つの自動車メーカーのそれぞれの対応が面白かった。近隣ディーラー次第というところもありますけどね。
トヨタディーラー、頑張ってます。86を買うのは主にネッツが多いですかね?しかもここに来てライトエースのコンロッド交換リコール。
タイヤ交換で忙しくなるのにいい加減にしてくれ!って整備士は嘆いちゃいますね。それでも車に罪はなく、お客様最優先で作業を進めないといけません。
メーカーも自社で作っている製造部品ならあきらめもつくかもしれないけど、サプライヤーから卸してもらった部品に不備があると複雑でしょうね。
激しいリコールはいろんな失敗だって発生する可能性が高くなります。エンジン内部などのリコールは困っちゃいますね。