10月からいよいよOBD車検がスタートします。
何をするのかっていうと、いわゆる検査用ツールを使ってオンラインで合否判定をする検査です。
対象車は
で、車検証の備考欄に「OBD検査対象車」と記載があるものです。
OBD車検の対象車は、車検の検査項目と手間が増えるため、金額が従来の車に対して上がる工場がほとんどだと思います。
うちの会社も3000円くらいあげるようです。
OBD検査をしてみると、気をつけないといけないことがあります。
手順としてOBDコネクタにツールを接続する→車検証データをツールに入力する→オンラインで合否判定
このようなフローになりますが、車検証データを入力する方法です。
昔のA4サイズの車検証の場合、下にあるQRコードを読み取るか、手でツールに入力するかの2通りです。
電子車検証はICリーダーを使って、データを吸い出せます。
問題は手打ちで入力する場合、間違える可能性があるということ。
間違えたらどうなるのか?
これは替え玉とみなされて、処分対象になってしまうのです。
実際の例を挙げてみると
ナンバーが1001の車で車体番号が0002
ナンバーが1002の車で車体番号が0001
この2台が同じ日に車検に入ってきたとします。新車の登録ならナンバーが連番になってることはあるあるなんです。
で、ナンバー1001の車に対して、車体番号を0001で入力してデータを飛ばしてしまった・・・。
これは同一性の相違となり、処分の対象になります。
例えばナンバー1002の車にOBD検査でセンサーの故障でNGになっていた。
じゃあ1001の車両にツールを繋いで車検証データは1002としてデータを飛ばせばいいや!と同じことになってしまうからです。
データを手打ちするときは気をつけないといけません。
そして、OBD検査ツールには検査モードと確認モードがあります。検査員は検査モードが使えますが、検査員でない人は確認モードしか使えません。
使用するときは自分専用のIDとパスワードでログインして、完成検査の証明をします。ツールを使い終わった後に、ログアウトするのを忘れてしまった。
次の検査を違う検査員が行なって、違う検査員が自分のIDのままOBD検査をして適合と出してしまった。
これは、OBD検査は自分がやって、他の完成検査は違う検査員がやったということになり、複数検査のからみでNGとなります。
完成検査の一部を未実施という扱いになるようです。
ということで、IDとパスワードは厳重に管理をしてください。